2019年3月31日日曜日

なんですが・・・

東京には桜の季節が来ましたね。明日からはもう4月。早いものです。昨日は千葉の南の方へ行き、海や山や海鮮料理、そして温泉を楽しんで来ました。のどかな里山(さとやま)でも桜は咲き始めていて、美しかったです。「里山」は日本の原風景とも言われています。日本に多い山と田んぼから成る里山は日本中に渡って存在するのでしょうが、もちろん現代では失われてしまった里山も多いのでしょう。「里山」ってきれいな言葉ですね。

さて、今日は日本語の基本、助詞の「は」から始めましょう。
 みなこです。
「私」はこの文のトピックです。つまり、「は」はトピックマーカーで、これから「私」について話しますよーということを教えてくれます
明日は 公園で さくらを 見ます。
「明日」に「は」は必ずしも必要ないですが、「明日は」となると、「明日について話すよ」というニュアンスが出ます。


時々このブログで私が引用している Jay Rubin さんは次のように書いています。(*1)
Notice that wa builds suspense, arousing curiosity in the reader or listener about what is to come. If the speaker were to pause at the wa, the listener's brain would whisper subliminally, "Yes, yes, and then what?"

聞き手の気を引いた上で、話し始めるという日本人って、なんだかおかしいですね。


これに似ている他の例は「Xなんですが、」と話し始めるパターン。先日生徒に質問されました。
YouTube を見ていたら、日本人が「このコーヒーメーカーなんですが・・・」と話し始めた。なんで「なんですが」を使っていますか?


「なんですが」の機能は、「この新しいコーヒーメーカー、またはこのお気に入りのコーヒーメーカー、またはこのおすすめのコーヒーメーカー、について話しますよ!」というイントロダクションです


「なんですが」の面白い点は「注目してくださいね!」という機能がありながら、なんだか控え目で、遠慮している印象を与えるので、日本人には使いやすいのだと思います。

「このコーヒーメーカー・・・」と話し始めてもいいのですが、「このコーヒーメーカーなんですが・・・」の方が何か話が始まるぞという感じが強い気がします。


上司に質問する時には「この点なんですが・・・」と会話を始めてみるのはどうでしょうか。

相手が友だちなら「これなんだけど・・・」とカジュアルバージョンにしてみてください。


*1:"Making sense of Japanese-What the textbooks don't tell you", Jay Rubin, Kodansha, 2012

2019年2月28日木曜日

"It was nice seeing you. " 日本語で何?

季節は少しずつ春になってきました。東京ではこの冬、大雪は一度も降りませんでした。暖かくなる時期も早めです。今日は春の花を買ったので、部屋が花の匂いでいっぱいです。花粉症の人には大変かもしれませんね。。。

今日は「気持ちを伝える言葉」と「て形」の関係について考えてみます。
遅れて、すみません
手伝ってくれて、ありがとう
どちらも気持ちを伝える言葉が入っています。「すみません」は謝罪、「ありがとう」は感謝ですね。何に対して謝罪や感謝をしていますか。「自分が遅れたこと」と「相手が手伝ってくれたこと」 です。そして、その部分は「て形」を使って文を作ります。時々、「遅れたから、すみません。」や「手伝ってくれたから、ありがとう。」などと聞くことがあります。言いたいことはわかりますが、違和感を感じます。それから、「ありがとう」の前の動詞には必ず「くれて」をつけましょう。「手伝って、ありがとう。」は不完全な文です。

他の気持ちの言葉はどうでしょうか?
旅行に行けなくて、残念です
友だちが病気になって、心配です
今日は 会えて、うれしいです
前半の部分が「た形」ではなくて、「て形」なので、「旅行に行けない」「友だちが病気になる」「今日(あなたに)会える」というようにまだ起こっていない事に対しての気持ちですか?という質問もたまにありますが、既に起こった事に対しての気持ちです。
(旅行の日は未来でも)旅行をキャンセルした → 今、残念と感じている
 友だちが病気になった → 今、心配している
今日 あなたに会えた → 今、うれしいと感じている
特に、「今日会えて、うれしいです。」は便利な表現なので、もう少し説明します。
この文は相手に会って、「こんにちは、元気ですか?」などとあいさつをした時に言うといいでしょう。または、まだ会っている時間内で言いましょう。
これに対して、「今日会えて、うれしかったです。」は別れ際に言います。「今日会えて、良かったです。」もよく使います。形容詞が過去形になる理由はその気持ちが完了したからではなく、「会うこと」が終わったからでしょう。
翌日、同じことをメッセージなどで言いたければ、「昨日会えて、うれしかったです。」とか「昨日会えて、良かったです。」となります。前半の「て形」はタイミングに関わらず、いつも「て形」です。
敬語にする場合は「お会いできて、うれしいです。」と言いましょう。
どの場合もポイントは「会う」の可能形を使うことです。可能形にすることで、前半部分を話し手の意志が含まれない文にしています。

私は、この冬もインフルエンザにかからなくて、良かったです!このまま元気に春を迎えたいです。



2019年1月31日木曜日

直訳できない?!― I'm curious.

1月31日。ぎりぎりの投稿になってしまいました。この冬、東京では雨が全然降らず、からからの乾燥状態が続いていましたが、とうとう今日の午後から雨が降り出しました!深夜には雨が雪になるという予報です。

さて、今日は日本語→英語、または英語→日本語に直訳できない表現を紹介しようと思います。
I'm just curious. は日本語で何て言うの?」とたまに生徒から聞かれます。辞書をひくと Curiosity は「好奇心」なので、「好奇心がある」と言う人もいますが、なにか不自然な感じがします。だれかの性格を表す場合①に「好奇心が強い」と言うのはいいと思いますが、性格ではなく、ある特定ものに対してCuriosity がある場合②には他の表現を使うのがいいでしょう。
 ① He is a curious boy (who is always asking questions).  彼は好奇心が強い子どもです。 
② I'm curious about what she said.  私は彼女が言ったことが気になる。 
「気になる」は「心配になる」というほど深刻ではないけど、何となく心に引っかかるものがあるという感じです。もちろん、「すごく気になる」や「とても気になる」という風に程度表現を付けると、深刻度を高めることができます。
She is always so curious about my work.  彼女は私の仕事がいつもすごく気になっている(みたいです)。

"I'm just curious." の他の言い方なら、ちょっと知りたい(だけ)」も良いと思います。
A:この辺のアパートの家賃はいくらぐらいかな?
B:なんで?ひっこしたいの?
A:そうじゃないけど、ちょっと知りたいだけ
でも、"I'm just curious." ではなく、"he" "she" の場合は「知りたい」ではなくて、「知りたがっている」を使いましょう。「たがる」は第三者の「~たい」という希望を表します。
A:この辺のアパートの家賃はいくらぐらいかな?
B:なんで?ひっこしたいの?
A:そうじゃないけど、Cさんが知りたがっているから。

では、「好奇心」という単語はいつ使うのでしょうね?よく使いそうな例文をあげます。
私は好奇心からこの事件について調べてみた。
何才になっても、好奇心を持つことはすばらしいです。
子どもの好奇心を満たす教育が必要です。 
「好奇心」という単語自体は一般的に使われています。そして、「好奇心がある」という表現は、「知らないことを何でも知ってみたい」と興味を持っているということで、その人の性格や日頃の物事への姿勢について述べていると思います。それで、ある特定のものに一瞬興味を示している文 "I'm just curious." には合わない表現なのでしょう。
 


2019年1月14日月曜日

新年!

2019年、明けましておめでとうございます。
毎年の新年の抱負ですが、おもしろくて、役に立つトピックを見つけて、ブログを毎月一回更新するつもりです。
今年もまた日本語を通して、色々な方と出会うことを楽しみにしています!

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