2020年1月11日土曜日

Private Japanese Lesson Instagram

皆さん、楽しいお正月休みを過ごしましたか?
早速ですが、日本語中級向けのインスタグラムを始めましたので、ぜひご覧ください!!
1月中には今年初の日本語解説もします。


今年もよろしくお願いします!
岡本 美奈子 (Minako Okamoto)

2019年12月31日火曜日

私 v.s. ぼく

12月31日、おおみそかです!2019年はどんな年でしたか?

今年最後のテーマは基本中の基本とも言える「私」「ぼく」「おれ」の使い分けについてです。早速ですが、簡単な質問。「私」-「ぼく、おれ」を性別からどうやって使い分けますか?
私:女性が使う。男性が仕事の場面で使う。
ぼく、おれ:男性が使う。
では、男性は「私」-「ぼく、おれ」をどうやって使い分けるのでしょうか?上にもあるように、男性は仕事の時には丁寧さを出すため、「私」を使います。「私」を使うと、働いている社会人という印象を与えるので、学生は使う必要がないと思います。
しかし、「ぼく、おれ」を使うのは男の子や男子学生だけという単純な区別にはなりません。
ぼく、おれ:男の子が使う。大人の男性も使う。 
上記の理解が大切です。これを知らない外国人が時々いて、特に外国人男子高校生や大学生は自分を大人っぽく見せるために、「私」を使いたがる傾向があると思います。でも、高校生や大学生が「私は・・・」と話し始めると、やっぱり合わなくて変な感じがします。男子学生のうちは「ぼく、おれ」を使って、社会人になったら「私」を使い始めるのがいいと思います。しかも、社会人になったからといって、日本人男性がいつも「私」を使う訳ではありません。彼らは仕事の場面では「私」、友達や家族と話す場面では「ぼく、おれ」という風に使い分けています。
ぼく、おれ:男の子、男子学生がいつでも使う。大人の男性も友達や家族と話す時に使う。
私:大人の男性が仕事の場面で使う。 
次に、「ぼく」-「おれ」の使い分けについてです。「おれ」は「ぼく」よりラフな印象を与えますが、「ぼく」がかわいくて、女の子っぽいという訳ではないので、この点も誤解をしないようにしてください。
日本人の男の子や男性がどっちを使うかは、個人の好みの問題や、どっちが自分らしいか、によるのでしょう。そして、やはりネイティブスピーカーなので、適切な選択ができて、彼らがどっちを使っても私は違和感を持ったことがありません。
でも、外国人男性が「おれ」を使うのを聞くと、「えっ?」と感じることがあります。それは、「おれ」が持っているラフさのためでしょう。だから、「ぼく」を使うのが安全かなと思います。(私の個人的な印象かもしれませんが。)

カジュアル表現は丁寧な表現より簡単だと思いがちですが、実は難しいんですよ。丁寧語の難しさは単語、文法、使い方などの複雑さのためです。一方、カジュアル表現の難しさはニュアンスや雰囲気を理解することにあります。

「おいしい」-「うまい」-「うめ~」、"delicious" と言いたい時の表現の使い分けにも「私、ぼく、おれ」との共通点があります。
おいしい:だれでも使う。
うまい:男性的だが、女性も使う。ラフな印象。
うめ~:女性は基本的に使わない。男性が言っても多少品のない感じに聞こえるが、状況や言い方によっては、問題ない。 
でも、「うめ~」という表現をぴったり使える場面を非ネイティブスピーカーが選択するのは、難しいでしょう。それなら、男性は「おいしい」または「うまい」、女性は「おいしい」と言うのが最適でリスクがありません。

ポイントはだれと話しているか?どんな場面か?を考えて、どんな印象を話し相手に与えるか?を知ることです。会話の雰囲気を理解して、どんな単語や表現が使われているかを学ぶにはテレビや映画を見るのがいいと思います。私のおすすめは『アグレッシブれつこ』(Agguretsuko) です!性格や社会的ポジションが異なる色々なキャラクターが出て来るので、日本語の使い方も様々です。その上、日本文化も知ることができますよ。冬休みに見て、楽しく日本語を習うのもいいかもしれませんね。

今年最後の日にブログ書くことができて、良かったです!英語のブログは全然書いていないので、後悔ばかりですが・・・
では、みなさん、良いお年を!2020年にまたね!!

2019年11月17日日曜日

後で v.s. 後に

皆さん、こんにちは。秋が深まってきましたね。東京でも紅葉が進んでいます。そして、さわやかな青い空が広がり、とても美しい季節です。
10月は日本語についてたくさん考えて、たくさん書く仕事があったため、ブログを書く時間がありませんでしたので、11月に2回投稿できると良いのですが・・・

先日「後で」と「後に」の違いは何ですか?と質問をもらいました。基本の表現で日本語ビギナーでも知って使っていますが、私は今までちゃんとその差について考えたことがありませんでした。それはどっちでも良い場合がほとんどだからです。
それなら、一つしか使えない場合を考えてみればいいんだ!と気がつきました。「後に」が使えなくて、「後で」しか使えない表現は「また後で」です。
  • また。(言える)
  • また。(言えない)
ここで「後で」が指す「後」はいつのことかわかりません。今から後ならいつでもあり得ます。つまり、「後」の指す時間には幅があります。
  • 話そう。
  • ちょっと時間がある?
  • 母:部屋のそうじをしなさい。→子ども:やる。
どの例も「後」が示す時間は今から後というだけで、漠然としています。

これに対して、「後に」の「に」は「何かが行われる時」を表すので、「いつ?」という質問と一緒に考えてみるのがいいでしょう。
  • 山田:私たちは次いつ会う?→田中:私の出張の会おう。
会うタイミングは出張の後と特定しています。逆に言えば、会う前に出張があります。
  • 患者:この薬はいつ飲めばいいですか?→医者:晩ご飯を食べた、飲んでください。
医者は薬を飲むタイミングを教えています。薬を飲む前に晩ご飯を食べます。

「いつ」が無い文を見てみます。
  • 母:まず宿題をして。ゲームはそのして。
母はゲームができるタイミングを伝えています。ゲームの前に宿題をします。

ここで「また後で(会いましょう)」の例に戻ると、「また後に」が使えないことがよくわかります。「また後で」は今より後というだけで、何かの後に会うわけではないからです。「また後で」は「前にすることに言及して会うタイミングを特定する」ことはしていません。

このような差があると私は考えていますが、皆さんに強調したいことは、次の文が間違いではないことです。
  • 私の出張の会おう。
  • 晩ご飯を食べた薬を飲んでください。
  • 宿題をして。ゲームはそのして。
ただ違いは何ですか?と聞かれれば、上記のようなニュアンスの差があるということです。そして、その差はとても小さいと思うので日本人でさえも適当に使っていると思います。

では、もう一つ例を出します。
  • 上田:いつテストが始まるの?→木村:一週間後に始まるよ。(「後に」の読み方は「ごに」または「あとに」です。)
これは、上田はテストがもうすぐ始まることを知っていて、「いつ始まるか?」が知りたい文です。つまり、会話の焦点はテストのタイミング、今から一週間後です。

一方、「今から一週間過ぎたら、何があるか?」という質問で「テストがある」と教えたい場合は次の文になります。
  • 一週間後でテストが始まる。(「後で」の読み方は「あとで」です。)
それで、「後で」の文は「後で何が行われるか?」ということにフォーカスがあるとも考えられます。
  • プレゼンテーションの後で、皆様にお知らせがあります。
こう言うと、「皆様にお知らせがあります」が最も伝えたいことかなと思います。しかし、先ほども書いたように「プレゼンテーションの後に、皆さまにお知らせがあります。」は使えないという意味ではないので、それは忘れないでください!








2019年9月28日土曜日

のに・・・

皆さん動物が好きですか?私はペットを飼ったこともないし、動物は好きでも嫌いでもいのですが、私の周りには動物好きが多くて、9月はドッグシッターを一週間、キャットシッターを一泊頼まれました。やっぱり、動物は愛らしいですね。一緒にいるとすぐに可愛く思えてきました。来月は一週間のキャットシッターをします!

さて、日本語の話をしましょう。生徒たちから「のに」の意味はわかるけど、「文章がそれで終わるのはわかりにくい」と、よく聞きます。たしかに、文の構造が逆になったり、文の後半を言わないで終わったりするパターンは会話でよく使われます。でも、日本人の会話のスピードについて行けるようになるまでは、「のに」の前後を素早く正しく理解するなんて、難しいですよね。

それでは、今日は例文と文の形を並べて、ていねいに意味を考えましょう。
携帯電話を買ったばかりなのに、もう壊れた。【A のに、B。】
事実 A の後に起こった結果 B に対して、予想外、または満足できないという気持ちを表す場合に、「のに」を使います。しい携帯がすぐに壊れることは予想外ですね。そして、絶対に満足できません。この文のパターンは「のに」のきれいな使い方で、教科書で習うものです。

一方、話し言葉に出てくるパターンは普通、文が2つに分かれて、A と B の順序が反対になりますが、意味は同じです。
山田: 携帯が壊れた。買ったばかりなのに。【BA のに。】 
次からの例文は二人が話しています。 
① 
山田: 携帯が壊れた。【B。】
田中: (あなたは携帯を) 買ったばかりなのに。【A のに。】
田中が山田の残念な気持ちを代わりに述べています。そして、B を再度言う必要はありません。
 山田と田中は昼ご飯を食べにラーメン屋に来ました。人気店なので、11:00に来ました。
山田: わっ!このラーメン屋、もう大勢並んでいる!! 【B。】
田中: 早く来たのに。【A のに。】
話し手は自分の気持ちを早く表したいものです。それで、びっくりしたことや、不満を強調するために、それ (B) を最初に言って、その後でなぜそう思うかという背景 (A) を述べながら B の部分をサポートしています。
山田: 私たちのチームはあと少しで勝てたのに。【A のに。】
田中: 残念だったね。
例③は B がありませんが、容易にその内容が予想できますね。山田も田中も満足していない結果なので、このチームは負けた。B の部分を言わないパターンです。
この文を全部言うと、次のようになります。
私たちのチームはあと少しで勝てたのに、負けた。【A のに、B。】
山田:昨日のパーティーは楽しかったね。
田中:うん、鈴木さんも来れば良かったのに。【A のに。】 
③と同様に B が述べられていないので、それは何か推測してみましょう。「~ば良かった。」(It would have been better if someone had done...) はそれ自体が、事実に対して後悔や不満を表す文なので、田中の文から「鈴木は楽しいパーティーに来なかった」ことがわかります。それで、田中はそのことを残念に感じているのは明らかですが、それだけでなく「鈴木がいれば、鈴木も楽しんだだろう」という気持ちも入っているのではないでしょうか。

次の例も「~ば良かった」を含んでいます。
⑤ 
山田: 田中さん、先週末 引っ越しだったんでしょ?
田中: うん。
山田: 言ってくれれば良かったのに。【A のに。】
この例は①と②と③と④ほど、A と B の関係が直接的ではないでしょう。
⑤で山田の不満 (B) は、田中が引っ越しのことを言わなかったことと、自分が手伝えなかったことの二つだと思います。会話の中に「手伝う」という単語は出ていませんが、文脈からそれが推測できますね。完全な文は次のようになるでしょう。
あなたが引っ越しのことを言ってくれれば、私は手伝ったのに、あなたが言わなかったから、私は手伝えなかった。
「~ばよかったのに。」を聞いたら、それは "should have done, but" だと考えるといいでしょう。そうすると、「のに」の後に続くはずの部分がわかると思います。「日本語は "context" の言語だ」という外国人がいますが、その通りですね。


2019年8月31日土曜日

「~ようにする」と「~うとする」は同じ?

今日は8月31日。今年の8月も暑かった!!来年の東京オリンピックは大丈夫かなと本気で心配になってしまいます。今までは暑い日でも早朝は涼しくて、早起きするのが気持ちよかったのですが、今年は夜中も早朝もずっと暑いままで、さわやかな時間がありませんでした。

では、早速今日のレッスンを始めましょう。多くの方の長年の疑問、「~ようにする」と「~うとする」について考えてみます。英語ではどちらでも "try to" と訳せる場合が多いので、混乱しますよね。
  1. ~ようにする目的を達成するために、習慣的な行動の変化を起こす。
  2. ~うとする習慣的な行動には言及していない。今何かをする意志がある。「~う」は volitional form 。
上の基本の意味をもとに、例文を見ましょう。
  1. 先月まで7時に起きていたが、最近は6時に起きるようにしている
  2. 昨晩、悪い夢を見たので、今、忘れようとしている
1の文は、「6時に起きる」という新しい習慣を作るために毎日努力しているという意味です。2の文は、悪い夢を忘れたいという今の行為です。

もう一つ例を見ましょう。これは、"Read Real Japanese" (*1) という本にある「百物語」から見つけました。ある家族の女性たちは「一人で寝なければならない」という規則があって、奥さんたちはどうしているのか?という疑問に答える文です。
夫(おっと)に寝姿(ねすがた)を見せぬようにして来たのでしょう。
「見せぬ」=「見せない」ですから、「妻たちは夫に寝ているところを見せない」という習慣を昔からずっと続けているという意味です。"Read Real Japanese" の中では次のように訳されています。
they must have kept their husmands from seeing them asleep.
 一方、この話を聞いた青年は今一緒にいる女の子の寝姿を見るのが怖くなります。これから何が起きるのかわかりません。
安西は動こうとしたが動けぬ自分を感じた。馬鹿なと笑おうとしたが、頬がひきつっただけだった。
安西(あんざい)は怖くなったので、逃げたくなりましたが、体が動かなかった。そして、信じられないという気持ちで自分に笑いたかったが、笑えなかった。つまり、「体を動かす、笑う」という意志があったけど、できなかったという意味です。"Read Real Japanese" の中の訳は次のとおりです。
tried to move, only to find himself immobile. this is ridiculous, he thought, and trid to laugh, but his cheeks jus stiffened.
どうでしょうか?違いを感じられますか?そして、「~うとする」は安西の文のように過去形をよく使います。 その時に何かをする意思があったが、実行できなかった場合です。
ご飯を食べようとした時、携帯が鳴って、食べられなかった。
意志が電話にじゃまされたということです。 そして、再確認ですが、これは習慣的な行動ではないですね。

では、次は似ている文を比べてみます。
  • 私は英語が上手になりたいから、外国人の同僚とできるだけ英語で話すようにしている
  • (今、外国人が山田さんに話しかけている。)山田さんは英語で話そうとしている
この二つはわかりやすい例だと思います。習慣的な行動と、今だけの行動。

でも、最後にわかりにくい例を見せます。「~うとする」が今だけの意志を表すのではなくて、継続的な意志を表す場合です。
  • 彼はたばこをやめようとしている
  • 私は今まで親切な人じゃなかった。今は良い人になろうとしている
  • 彼女はやせようとしている
上のように、「たばこ(習慣)をやめる」「良い人になる」「やせる」ということは瞬間的に実現することではありません。目標を達成するまでにある程度の時間が必要で、意志が続いていることになります
それで、これらの文は習慣的に努力をしているという意味の「~ようにする」に似ています。だから、「毎日6時に起きようとしている。」と言えるか、という疑問がわきます。でも、この文には違和感があります。「毎朝きちんと朝食を食べようとしている。」や「できるだけ子どもと遊ぼうとしている。」なども変な感じがします。おそらく、「6時に起きる」「朝食を食べる」「子どもと遊ぶ」などがそれだけでは継続的な行為を意味しないからではないでしょうか。その場合、「6時に起きよう」という意向形 (volitional form) はその時だけの行為を表しているため、「毎朝6時に起きるようにしている。」という文の方が正しいのだと思います。私の結論です。


*1 Michael Emmerich ed., Read Real Japanese - Short Stories by Contemporary Writers. Kodansha International, 2008.

2019年7月15日月曜日

わすれた v.s. わすれていた

先月は「わすれそうだった:I almost forgot. 」という文について書きました。その後、「わすれた」と「わすれていた」の違いは何か?という質問をもらったので、今月はそれについて考えましょう。

まず、「~た」と「~ていた」の使い方を確認します。
  • 太っ:体重が増えた。ある特定の時に起きた変化。
  • 太っている:体重が重い。今を含む期間の状態。
  • 太っていた:体重が重かった。今は含まない過去の状態。(今は太っていない。)
  • 起き:目が覚めた。ある特定の時に起きた変化
  • 起きている:目が覚めている。今を含む期間の状態。(今は寝ていない。)
  • 起きていた:目が覚めていた。今は含まない過去の状態
上の二つの例と同じように、「わすれる」を分析しましょう。
  • わすれ:覚えていたことが頭の中から消えた。
  • わすれている:覚えていたことが頭の中にない。(今、覚えていない。)
  • わすれていた:覚えていたことが頭の中になかった。(今は思い出した。)
これらを見ると、「~た」は特定の時間に起きたこと、つまり瞬間的で、「~ていた」は過去の状態、つまり時間の幅があります

それで、「わすれた」は友だちの名前や覚えていた漢字の記憶などが急に消えたという場合に使うのがいいでしょう。
東京駅から渋谷駅まではいくらだっけ?わすれた! 
家を出る時、窓を閉めるのをわすれた!(「家を出る時」という特定の時間に、窓を閉めなかった。)
これに対して、「わすれていた」は、例えば日曜日の朝母に電話をする約束があったのに、その約束に気が付いたのは日曜日の午後だった。予定を過ぎていて、いつわすれたかははっきりしませんが、その時から「気が付く」までに時間の幅があります
30日までに家賃を払うのをわすれていた!今日は2日だ!
 友だちの誕生日は昨日だったのに、わすれていた!今日思い出した!
ただ、「家賃払うのをわすれちゃった!」とか「友だちの誕生日をわすれゃった!」という言い方もできますが、厳密に言うと、「わすれていた」の方が正しいのだと思います。 


2019年6月24日月曜日

直訳できないー I almost forgot!

梅雨(つゆ)の最中の東京です。梅雨は梅の実が大きくなる頃に雨が降ることから、この名前になりました。今スーパーに行くと、香りの良い緑の梅(日本語では青梅)がたくさん売っていますね。その隣には梅酒や梅シロップを作るための容器やアルコール、はちみつなども置いてあります。青梅からすっぱい梅干しを作る人もいます。

さて、今日は「直訳できない」シリーズを一つ増やそうと思います。
"I almost forgot." を「ほとんど忘れた」と訳してしまう人はいませんか?実はこれは正しくありません。「ほとんど忘れた」は別の意味になってしまいます。
  • 覚えた漢字をほとんど忘れた: I forgot almost all of the kanji I had remembered.
  • 覚えた漢字を全部忘れた:I forgot all of the kanji I had remembered.
「ほとんど」が料や数に対して使われる場合は、「全部」が100%なら、「ほとんど」は80%ぐらいを示します。しかし、"I almost forgot." は忘れた漢字の数について説明しているわけではありませんね。
"I was very close to the point of forgetting something." 
このように "Something is (was) nearly happening." の感じは「そう」を使うといいでしょう。教科書で習った例文を思い出してください。
  • 雨が降りそうです。:今から雨が降る可能性がある。
  • 雨が降りそうだった。:雨が降る可能性があった。でも、降らなかった。
"I was very close to the point of forgetting something, but I remembered it at the last moment. " この状況はまさに「~そうだった」と同じです。それで、"I almost forgot." は「忘れそうだった。」と訳すことができます。

では、次に日本語の文から考えてみましょう。
「彼女はたおれそうだった。」これはどんな状況でしょうか。

この女性は気分が悪くて、ふらふらしているみたいです。今にもたおれるかもしれません。つまり、「彼女はたおれそうです。」(She is nearly fainting.) でも、水を飲んだり、座ったりして、結局たおれませんでした。その場合に「彼女はたおれそうだった。」と言います。「たおれる」可能性があったけど、それは起こらなかったという意味です。

他の例もあげるので、場面を想像してみてください。
交差点で2台の車がぶつかりそうだった
くしゃみが出そうだったけど、がまんした。
彼は海でおぼれそうになった。(「そうになる」も使える。)
疲れて、死にそうだった。 
最後の例は大げさ (exaggerating) な言い方ですが、けっこうよく使われると思います。