2018年7月22日日曜日

Let's not go out! (Too hot outside)

暑い、暑い、暑過ぎる!!最近はだれかと話す時、メールやメッセージを送る時はいつも「暑いね」から始まります。だって、日本は毎日とても暑いんです!!これが異常気象なら今だけだと我慢できますが、これが普通の夏の気候になってしまったら、どうしましょう!?2年後の東京オリンピックはこんな暑さの下では「とても大変」という意見も出ています。

そして、暑さにもレベルがあって、それに合わせて単語も色々あります。
  • 真夏日:最高気温が30度以上の日
  • 猛暑日(もうしょび)、酷暑日(こくしょ):最高気温が35度以上の日
  • 熱帯夜(ねったいや):気温が25度以上の夜
これらの漢字を見るだけで、暑くなってきます。
  • 猛(もう):furious, extreme
  • 酷(こく):cruel, severe
  • 熱帯(ねったい):tropics
ちなみに、最高気温が40度以上の日を表す特別な単語はまだ無いそうですが、今後は必要になりますね。

さて、今日の表現は日本語と英語で言い方が異なる "Let's not" です。"Let's go." は日本語で「行きましょう/行こう」ですが、"Let's not go." は何と言うか考えたことがありませんか?「行きましょう」と「行こう」の否定形 (negative form) は何か考えたことがありませんか?
答えは、「行きましょう」と「行こう」の否定形は無いんです。それで "Let's not go." は日本語で次のように言います。
行くやめよう
「の」=「こと」、「やめる」= "stop" です。そして、「やめる」は他動詞で「Xをやめる」となりますから、"Let's stop going." と言っています。
こんでいるから、この店で食べるやめよう。 
この写真は良くないから、使うやめよう。 
今は「暑いから、出かけるやめよう!」という気分です。日本にいる皆さん、暑さに気をつけてください。難しいですが、Stay cool!



2018年6月29日金曜日

そんなに

明後日はもうJLPTですね!テストを受ける方、がんばってください。
テストの直前に(月末に)今月の投稿を書きますが、内容はテストではあまり聞かれないことかもしれません。外国人と会話する時にたまに気になることについてです。
  • I'm so sorry!
  • This is so good!
  • He is so kind!
  • It's so kind of you!

上の文を日本語で言いたい時、どう言いますか?辞書を見ると、”so” =「そんなに」、または「そんなに」= “so” と書いてあることが多いので、「そんなに」を使う人が多いと思います。でも、残念ながらこれは間違いです。
この間違いを理解するためには、まず英語の “so” の使い方を見直す必要があります。上の文の “so” "very" "extremely" として使われています。この場合、"so" は「そんなに」にはなりません。「本当に」「とても」「超」「すごく」などを使いましょう
① AさんはBさんとの待ち合わせに30分遅れて来た。
        ABさん、本当にごめんね! (I’m so sorry. = I’m very sorry.)
② Aさんは料理を一口食べた。
        A:わあ!おいしい!(This is so good. = This is very good.)

上の例で “so” “very” に置き換えられますね。この使い方に納得できたら、次の例を読んでください。②の例を続けます。
 
② Aさんは料理を一口食べた。Bさんは見ている。
A:わあ!超おいしい!
B:えっ?そんなにおいしいの?

Bが言った「そんなに」の意味は "very" "extremely" ではありません。BAのリアクションを見て、 “Isn’t this that good?” と聞いています。

「そんなに」は、話し相手が経験していること、またはしたことについての直前の会話の内容を指しています。(“Sonna ni” refers to what is previously said in the conversation. It’s about something the second party is experiencing or has experienced.)

つまり、Aさんが言った「超おいしい!」のおいしさの程度を指しています

①の例に戻りましょう。
Aさんが何回も謝っています。
A:本当にごめんね!ごめんね!
Bそんなにあやまらなくてもいいよ。 (No need to apologize that much.)

話し相手が今していること、直前に言ったことに対して「そんなに」を使って言及していますAさんの謝る気持ちの程度を指しています。

そんなに」にはもう一つ使い方があります。3番目の「そんなに」は英語の "so" と似ていると思います。それについては近い内に書きます。たくさん書くと、混同してしまいますからね

では、テストを受ける方はあと少し勉強して、テストで良い結果が出ますように!日本にいる皆さん暑~い週末を楽しんでください!


2018年5月16日水曜日

I'm the only gaikokujin here.

日本は外国人の数が増えてきていると言われています。観光客はもちろん、日本に住んでいる外国人も、他国に比べれは遅いながらも増加しています。それでも、皆さんが "I'm/was the only gai (koku) jin here/there." と言いたい時がまだまだ多いでしょうか。
こう日本語で言いたい時に、何と言いますか?単純な文ですが、けっこう間違える人が多いです。なぜなら、「だけ」と "only" は使い方が違うからです。

このように "I'm the only oen." や "This is the only one." などという英語の文型( only を形容詞として使っている場合)を日本語に訳すと、「だけ」をどこに置くのがいいでしょうか?
「だけ」は限定の意味があるので、限定しているものは「外国人」ではなくて、「私」です。「私一人だよ!」と強調したいのです。

もし、英語 "the only gaikokujin" をこのまま訳して「外国人だけ」と言うと、限定しているものが「外国人」で "Only foreigners. No Japanese." という意味になります。
I'm the only gaikokujin at my comapny.    
①私だけこの会社の外国人です。
②外国人この会社で私だけです。
①も②も「だけ」は「私」の後ろに置かれています。
①では「私だけ」に「」が付いています。「が」の前の単語は強調したいものであることは基本のルールです。②は①の前半と後半を転換した転換文ですが、②では「が」が使われず、「「外国人」の後ろに「」があります。「は」のルールは「は」の後ろに来る部分が強調したいものになります。

そして、①と②はどっちが良いかと言えば、それは場合によります。例えば、「昨日パーティーに行ったよ。そこで外国人私だけだったよ。」という方が自然です。
でも、友だちが「昨日のパーティーにどんな人たちが来ていた?」と聞いたら、「私だけ外国人だったよ、他の人はみんな日本人だった。」と答えると自然だと思います。「どんな人たち?」という質問に「私だけ」と答えるのは普通ですが、自分のステートメント (statement) として①のように話す場合は「私だけ」というと妙な強調を感じます。これは「だけ」の問題ではなく、「は」と「が」の使い分けというテーマになりますが・・・


2018年5月6日日曜日

New classes!

NEW! Small group classes:
1-2 lessons per week, face to face at your office, a cafe, your home, or by Skype! 5,500 yen/hour for two students (as opposed to 3,800 yen/hour for one student). Highly recommended for couples studying together!

NEW!
Starting this year, I’ll be offering special classes geared for businesses in Japan with foreign workers. The courses are custom-made, so the content can be adjusted to your organization’s needs. Examples of possible subjects might include the lack of distinction between L and R in Japanese, how consonants and vowels in Japanese are different from those in English, why translation software like Google Translate sometimes just doesn’t work correctly between English and Japanese, and more. This is a chance to help employees unfamiliar with Japanese to learn more about Japanese in a more conceptual way and to help minimize cross-language communication errors. Of course, I also provide more traditional Japanese classes that cover vocabulary, grammar, and kanji. I think you will find that, whatever your needs, I can help. If this sounds like something you might be interested in, I would be happy to discuss this with you to find a custom curriculum and pricing that works for you and your organization.

2018年4月30日月曜日

「それはいい」v.s.「それがいい」

ゴールデンウィークですね。私の連休の目標はゆっくり寝ること!普段は睡眠時間が短いので、休みの間は早く寝て、朝はゆっくりしたいです。休みなのにどこにも行かないの?と思う人もいるかもしれませんね。連休中はどこでも混んでいるから、そういう所に行きたくないんです。旅行は五月末にします!

では、今日はシンプルな二つの文を比べてみましょう。

それはいいです。
それがいいです。
これらを比べてみると、もちろん見た目は「は」と「が」が違うだけ。 でも、それだけでしょうか?意味は?両方 "That's good." ?
「は」と「が」の違いを考える時、「は」の後ろの部分が重要、「が」の前の部分が重要」という基本のルールがあります。これを基に次の例文を考えてください。
A:ゴールデンウィークに日光に行きます。
B:それいいですね。
「ゴールデンウィークに日光に行くこと」はいい考えだと言っています。「は」の後ろの部分が重要ですから、「その考えは悪くない、いい。」と言いたいのです。
A:連休中は車が混むから、電車で行くことにしました。
B:それいいですね。
「車じゃなくて、電車で行くこと」がいい考えだと言っています。「が」の前の部分が重要ですから、「電車という選択がいい。」と言いたいのです。

別の例もあります。AさんとBさんはゴールデンウィークにのんびりしています。

A:天気もいいし、ゴールデンウィークはいいね~。(1)
B:いつBBQがしたい?ゴールデンウィーク中?ゴールデンウィークの後?
A:ゴールデンウィークがいいな。(2)
英語に訳すなら、(1)は "Golden week is GOOD."、(2)は "GOLDEN WEEK is better." という感じでしょうか。
A:私の会社はゴールデンウィーク中はずっと休みなんです。
B:それはいいな。(That's nice. I'm jealous.)
B:私も3日からは休みだから、3日にBBQをしようか?
A:それがいい!(That's what I want.) 
"That's good." "That's nice." だけではないですね。「は」と「が」が変わるだけで伝わる内容も変わります。どちらの場合でも前の会話を理解して、文脈に沿った解釈をすることが大切です。

では、楽しい休みを過ごしてください!





2018年3月27日火曜日

ように

桜の季節になりました。今年は桜の開花が早くて、少し咲き始めたら、急に寒くなって、春分の日(3/21)には「桜に雪」というめずらしい風景が見られました!来週は桜の見頃です。

今日はみなさんの疑問「ように」について書きます。確かに「ように」はたくさんの用法があるのですが、基本概念は一つだと私は思っています。それは漢字を見ればわかるんです! 
(よう)

これは「様子」(ようす)や「様態」(ようたい)という単語につながります。「様子」「様態」の意味は これは私が去年からずっと書いている "action" "state" の違いと関係しています。それで「ように」を理解するためには、この違いを理解してからでないと、できません。ぜひ、過去の投稿を参考にしてください。

では、「ように」を理解するための最初の一歩は絶対にこの表現です。

日本語が上手に話せるように、毎日勉強している。

つまらない例文ですみません。でも、これが本当に一番簡単でわかりやすい例なんです。。。

この例文のポイントは「話せる」。「話す」じゃなくて、可能形の「話せる」(be able to speak) です。「日本語が話せる」という様態(状態)に達することが目的で、そのために「毎日勉強している」という意味です。そして、以前にも説明しましたが、「話せる」は "action" ではなく、"state" を表しています。

日本語の本が読めるように、漢字を勉強している。

これも同様です。(またつまらない例文ですが。)

これらに対して、次の文もあります。

日本語を上手に話すために、毎日勉強している。
日本語の本を読むために、漢字を勉強している。

ために」も目的を表しますが、「ために」を使うと、その前の動詞は「話す」「読む」という辞書形です。さらに「話す」と「読む」は話し手の意思のある行為 (action with intention) です。つまり、"action" です。

 ここで「ために」の漢字を見てみましょう。
(ため)

「行為」(こうい)の「為」(い)と同じ漢字です。そして「する」「します」をあえて漢字で書くなら、「為る」「為ます」と書くのです。 つまり、「ために」は "action" を意味します。

ここでは「ように」も「ために」も達成したいゴールを表していますが、"state" を意味する「ように」には "state" を意味する可能形の動詞がついて、"action" を意味する「ために」には "action" を意味する動詞がつく。とても明快なルールです。
 
そして、以前にも書きましたが、"state" を意味するのは可能形だけではなくて、自動詞も含まれます。また、否定形もこのグループに入ります。

では、「ように」の理解を深めるために、今回はもう一つだけ「ように」の用法について説明します。それは「ようになる」です。上記の「様」の漢字の意味を考えると、「様になる」はもちろん「ある様態(状態)になる」という意味です。
  1. 3年前、日本語が話せなかった。
  2. 今、日本語が話せる。
  3. 1と2の間には様態の変化がある。つまり、1から2の様態になった。
これを一つの文で表すと、次のようになります。やはり、「可能形+ように」がポイントです。
日本語が話せるようになった。

別の例。この例文は過去の様態から現在の様態への変化ではなく、現在から将来への変化です。
  1. 今、日本のテレビドラマを見ても、意味がわからない。
  2. 将来、意味がわかる。
  3. 「1から2の様態に変化する」という希望がある。
これを一つの文で表すと、次のようになります。
将来、日本のテレビドラマがわかるようになりたい。
「わかる」は自動詞で "state" グループ の一つです。(過去の投稿を読んでください。)

ここでも可能形や自動詞が「ように」と使われます。

ちなみに、現在「ように」と「ために」を先ほどの漢字で書く人は少ないです。でも、元をたどると、漢字が基本にあるという事実が興味深いですね!

それでは、東京と東京近郊の皆さま、今週末は桜を楽しんでください。Easter holidaysに合わせて、東京に旅行に来た方たちもラッキーですね。良い週末を!



2018年2月23日金曜日

How would you phrase "You scared me!" in Japanese?

お久しぶりです!このところ、ずっと断捨離(だんしゃり:要らない物を捨てまくること)をしていて、ごみとたたかっていました!全然使わないのに置いてある物がたくさんありすぎて、掃除は本当に大変でした。あと少し残っていますが、これは少しずつ片付けていこうと思っています。大変だけど、断捨離をおすすめします。1年以上着ていない服は二度と着ないでしょ?取っておく必要はありませんよね?

さて、日ごろから私は「日本語は結果に視点を置く傾向がある」と考えています。みなさんはこういう風に考えたことがありますか?「結果に視点を置く」という意味がつかみにくいかもしれませんので、例文をあげますね。
(かぎを探していて)かぎがあった!かぎが見つかった!
これは普通の言い方です。英語なら "I found it!" と言うでしょうか。
英語が自分の行動を表現しているのに対して、日本語は結果を表現しています。

他には「~てある」の文も明らかに視点は結果に置かれています。
A:ホテル、予約した?   B:もう、してあるよ。
C:プレゼント、もう買った?   D:買ってあるよ。 
「予約した、買った」という行動の後の結果(状態)を表しています。

次の例は英語から提示します。
You scared me!
(私は)びっくりした! 
明らかに、英語は行動、日本語は結果を表しています。「 あなたが私を脅かしたから、私はびっくりした」という流れです。日本語で "You scared me!" を「あなたが私を脅かした!」とは絶対に言いません。

日本語らしい表現「お世話になります/なっています/なりました」もこの例に入ると思います。これは訳すのが難しい文ですが。
お世話になります。(Thank you for working with me. I appreciate your assitance.)
「世話をする」="look after" で、「世話になる」はその受け身形 (passive form) です。つまり、"You look after me." は他の人の行動で、「世話になる」は私が受けた結果です。でも、「あなたは私をお世話しました。ありがとう。」とは絶対に言いません。

英語と日本語の違いが見えたでしょうか?日本語は結果に視点を置いていると思いませんか?この違いをうまく言い当てているのが、片岡義男(かたおか よしお)さんです。彼の本『日本語と英語 その違いを楽しむ』(*1)の中で彼は「英語の動詞は働きかける」と書いています。
働きかける:あるものが他のものに積極的に動作・作用をしかける(*2)
私はこの「働きかける」という説明が英語らしさを端的に表していると思います。片岡さんが本の中で出した例文を書きます。
What makes you think you are right about that? (働きかけの文)
上記の英文の日本語訳:どうして自分が正しいと思うのですか? (結果の文)
"make" は「何があなたをそうさせたの?」と働きかけています。一方、日本語は「自分が正しいと思っている結果、または状態」に言及しています。「何があなたをそう思わせたんですか?」という文もあり得ますが、特別な感じがします。

最後の例は「よかった」。友だちからいいニュースを聞いたら、「よかったね」と返すのが普通です。
友だち:試験に合格したよ!
あなた:よかったね!
英語なら "I'm glad to hear that." などと言いそうですね。「その結果を聞いて、私はうれしい。」 ということで、結果の文ですが、日本語では「私はうれしいよ!」とは言わずに試験に合格した」という結果が「よかった」とすごく簡潔な反応になっていると思います。ただ、みなさんも知っているように「よかったね」の言い方を変えれば、話者の感情は何通りにも表現できるので、「よかった」の中には話者の感情もちゃんと含まれています。

「視点がどこに置いてあるか?」ということを考えながら、日本語の文を分析してみると、新たな発見があるかもしれませんよ。


*1『日本語と英語 その違いを楽しむ』、片岡義男、NHK出版、2012年
*2『デジタル大辞泉』、小学館