2020年3月14日土曜日

助詞の省略

世界中にあっという間にコロナウィルスが広がってしまいました。一人一人が自分の健康管理に気をつけて生活を続けるしかないですね。そして、多くの情報やコメントを読むことでストレスが増すので、それも自分でコントロールしないといけないと思います。この問題が一日も早く終わりますように。

では、気分を変えて、日本語の勉強を始めましょう。日本語を友だちや家族とカジュアルに話す時、よく助詞(は、が、に、で、を、など)を省略することは、知っていますね。
例:あとで何する?、どこ行く?
本来の完全な文は、「あとで何する?」「どこ行く?」です。
もともと、日本語は文脈に頼る言語です。「私は」や「あなたは」など行動する人を省略しても、会話の流れから言いたいことが通じるのです。つまり、助詞を省略できるということは、助詞がなくても文の意味がわかるということです。
じゃ、「で」か「に」?、「は」か「が」?など、いつも迷うし、めんどうくさいから全部省略して話したい!と思いますよね?でも、助詞は全部省略できるのでしょうか?

いいえ。省略できない助詞もあります。その助詞が無いと、文の意味がはっきりわからない場合があります。それで、今日は省略できる助詞とできない助詞を分けてみましょう。

【省略できる助詞】
「を」
  • 食べる?
  • 映画見よう。
方向を表す「に」
  • どこ行くの?
  • 今日しぶや行って、買い物した。
 位置・存在を表す「に」
  • 今どこいる?
「は」
  • これ何?
  • このケーキおいしい!
「が」
  • 明日だれ来るの? 
  • 降ってる。
時を表す「に」
  • 何時出る? 
  • 休みの日のんびりする。

【省略できない助詞】
行動の場所の「で」
  • どこ食べる?
手段の「で」
  • 東京にどうやって来たの?→電車来た。
「で」を省略して「電車来た」になると 、「電車が来た」(The train came.) という意味にもなるため。
wih  の「と」
友だち行く。
「と」を省略して「友だち海に行く」になると、「友だちが海に行く」(My friend is going to beach.) の可能性もあるため。

対象の「に」
  • 山田さんあげた。 
「に」を省略して「山田さん花をあげた」になると、「山田さんが花をあげた」(Yamada gave flowers.) の可能性もあるため。 文の中に人が二人いる時は、助詞を付けてその人の役割をはっきりさせないといけません。「私、山田さんあげた。」なら、「に」のおかげで、山田さんの役割は花をもらった人だとすぐにわかります。上の「と」(with) も同様です。

追加の「も」
  • ビール飲んだ。ワイン飲んだ。 
「も」自体が不可欠な助詞ではなく、敢えて「追加」の意味を表すために使っているので、省略すると「ビール飲んだ。ワイン飲んだ。」(I had beer. I had wine.) となり、正しい文ですが、単純な文になってしまいます。

どうでしょうか?他にもこの助詞は省略できるの?と知りたい場合はコメント欄に質問を送ってください。

では、みなさん Take care!!

直訳できない "It's a beautiful day!"

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