日本語上級者向けに日本語の文法や単語、一般的な質問について、私の経験を基に解説しています。ブログ上の日本語は通常、日本人が書いたり、読んだりするレベルと同じです。
2008年10月27日月曜日
日光日記
2008年10月15日水曜日
I tried zazen.
① 無我:我を無くす(われを なくす)
② 成仏:仏に成る(ほとけに なる)
①の意味は「自分の中を深く見つめていくと、自分の存在を忘れてしまう」。読み方は「むが」。
②の意味は「ブッダになる」。つまり、「悟る(さとる)」。読み方は「じょうぶつ」。
ちなみに、英語やフランス語では1,000の単語を知っていると、書いてあるものの約80%は理解できるそうです。ところが、日本語では1,000の単語では60.5%しかわからない。でも、1,200~1,500の漢字を知っていれば、単語力がカバーできて、日常生活には困りません。(*1)
しかし、仏教用語は例外。普段の生活ではなじみのない物が多いので、漢字を知っていても、意味はとても難しい!ですから、私はお経を読んでも、意味は半分以上わかりませんでした。この感覚はまさに、外国人が意味をわからずに、ふりがなの付いた漢字を読んでいるのと同じ状態ですね。
それでも、神聖な場所でお経を読んだり、座禅をしたりすると、気持ちがおだやかになりました。東京での忙しさやストレスなどに紛らわされない静かな時間は、とても良いものでした。
もし、みなさんも興味がありましたら、このお寺に行ってみてはいかがですか?和尚さんは海外で宗教活動の経験があるので、外国人も行きやすいお寺だと思います。瑞岳院: http://www2.ocn.ne.jp/~seigen/index8.htm
*1)『日本語のカタチとココロ』、金田一秀穂、NHK出版
2008年10月6日月曜日
Are they adjectives? part 3
私はスポーツは嫌いなので、秋になってもスポーツはしません。読書と芸術は両方、大好きなので、一年中しています。それで、「食欲の秋」はまさに私にぴったりの言葉です。暑い夏には食欲が全く無くなって、何も食べなくても良いと思うほどですが、秋になると、おいしい物をいっぱい食べたくなります!
さて、今日のテーマは「多い」と「少ない」です。この単語を見れば、最後に「い」があるので、「い形容詞」だと、すぐにわかるでしょう。でも、「多い」と「少ない」の使い方は他のい形容詞とはちがうので、注意してください。
形容詞とは、名詞を修飾する単語ですから、名詞の前に置くことができます。(英語も同じですね。)でも、「多い」「少ない」は名詞の前に置くことができません。
「多い」の意味は「人や物が たくさんいる/ある」ことです。また、「少ない」の意味は「人や物が 少ししか いない/ない」ことです。「いる/ある」の意味が含まれているのです。したがって、次のようになります。
1) 東京に レストランが たくさん ある。→ 東京に レストランが 多い。
2) いなかの町に レストランが 少ししか ない。→ いなかの町に レストランが 少ない。
次の例文はまちがいです。もちろん、言いたいことはわかりますが。
1) 東京に 多いレストランが ある。
2) いなかの町に 少ないレストランが ある。
わかりましたか?「多い」と「少ない」は動詞のように文末でしか使えません。活用は普通のい形容詞と同じです。
例文の通り、東京にはレストランが多いですから、おいしい物を食べに出かけたいと思います。旬のもの、例えば さんま、栗、ぶどう、などを味わいたいですね!