それから、彼と彼の同い年の友だち4~5人でアメリカのアニメ映画を見ていました。音は英語でしたが、日本語の字幕がついていました。この子どもたちはまだ英語はわからないから、みんな日本語字幕を読まないといけません。字幕には2年生までに習わない漢字もたくさん出てくるので、私が「みんな、字幕の漢字読めるの?」と聞くと、彼らは字幕を声に出して読んでくれました。全部、読める!
その時、私はある事に気がつきました。彼らは知らない漢字が読めるのではなく、映画の中の会話の流れから意味が推測できるんです。例えば、
恥ずかしい
この漢字は2年生は知らないはず。でも、後ろのひらがな「ずかしい」が読めるので、多分この単語は「むずかしい」か「はずかしい」になるだろうと一瞬の内に推測できます。
そして、映画の話の流れも考えると、これは「はずかしい」だ!とわかるという訳です。
また、私の母も面白いことを話していました。私が小学校1年生(7才)のころの事です。私の名前は「おかもと」です。近所には「おかだ」と「おかべ」という家族がいました。それぞれの家の前には表札があります。
岡本、 岡田、 岡部
この漢字の中で、「本」と「田」は学校ですぐに習う漢字ですから、一年生でも読めますね。そして、私はそれぞれの家族の名前は聞いて、知っていますから、最初の漢字「岡」が「おか」と読むことに気がついて、それを母に指摘したそうです。
こうやって、子どもたちは教科書やドリルで漢字を習う前に、自分たちで規則性を見つけたり、会話能力から読むこともできるようになったりするんですね。
ところで、最後に漢字に関するクイズを出しましょう。
- アメリカ人のトムが東京で旅行中に迷ってしまいました。 トムは漢字が読めません。トムは日本人の山田さんに電話をして、今どこにいるか、説明しています。 「スリー ボックス スリー ラインと 書いてある駅にいます。 迎えに来てもらえますか?」 山田さんはどこの駅に迎えにいけばいいでしょうか? (東京の地図がわかる人にとっては、簡単ですね!)
- 次の漢字を組み合わせて,2つの漢字の単語を完成させてください。(例えば、口+十=田)
十 + 月 + 十 + 日 + 十 + 日
答えがわかったら、教えてくださいね!