テストの勉強は一休みするけど、日本語を忘れないように少しは勉強したいという方におすすめの本を紹介します。
『世界でいちばん貧しい大統領からきみへ』くさばよしみ編、汐文社、2015年
ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカさんの話をまとめた本です。漢字にはすべてふりがながついていて、文法レベルはN3~N2 ぐらい。実にいろいろな表現が出て来て、テスト用に勉強した表現の実際の使い方がわかります。
一部を紹介します。(*文字の色は私が付けました。)
わたしは世界の人から「世界でいちばん貧しい大統領」といわれている。
(中略)
大統領になりたてのころは、公用車に乗るようにいわれた。
だが、わたしのためにドアを開けさせるのが嫌でね。
それに、後部座席にはぜったい座らなかった。
だって、攻撃されたとき 運転手だけ犠牲にするわけにはいかんだろう。
わたしもいっしょに戦わねばならんからね。この短いテキストの中にも、「受け身形2回、使役形1回、~たて、~ようにいう、~わけにはいかない、~なければならない 」の文法ポイントが入っています。
一つ一つ意味がわかれば、テスト勉強をした甲斐がありますね。そして、これは長い話の中で文法が使われているので、文脈の中で意味を考えることができます。例文一つだけで意味を考えるテスト勉強とは違います。
時間があれば、読書してみてください!