日本語って、文の最後に色々な音(文字)が付きますよね。ほら、この文にも「よ」と「ね」が付いています!ほかにも「か」「の」「わ」「な」などがあります。(方言も入れたら、もっとあるでしょう。)それらの違いが難しいと言う学習者は多いです。
そこで、今日は「かな」について考えてみましょう。これは質問の「か」と気持ちや感覚を表す「な」の組み合わせです。
か:これはおいしいですか?
な:これはおいしいな。(「おいしいです」より気持ちが込められているので、「おいしいな!☺」または「おいしいな~☺」という書き方の方が意味が伝わるかもしれません。)
では、次の文はどういう意味でしょうか。
これはおいしいかな?。
「かな」の特徴の一つはひとり言です。だから、食べ物を手にとって、それを食べる前に自分に質問しているんです。
他には、一人で外出中、ある店を探している場合、ひとり言をつぶやいたことがありませんか。
店はどこかな?ここから近いかな?
きっとだれにでもこの経験はありますね。
あと、よく使うのが、自分の行動について自分に質問する場合です。
明日何をしようかな?どこに行こうかな?
ポイントは、自分の意志を表すために「しよう」「行こう」という意向形 (volitional form) を使うことです。
そして、自分の行動だけではなく、他の人の行動や状態についても、自分に問うことができます。
山田さんはこの料理が好きかな?
山田さんは来週スキーに行くかな?
自分以外の人の行動について話す時は意向形を使う必要はありません。
さらに、「かな」はひとり言の質問に限らず、だれかに質問をする場合にも使えますよ。
田中さんにたずねる場合:
(田中さん、)明日3時に会えるかな?
(田中さん、)手伝ってもらえるかな?
(田中さん、)写真を撮ってもいいかな?
こんな風に質問すると、「明日3時に会える?」「手伝ってもらえる?」「写真を撮ってもいい?」という直接的な質問にくらべて、ひかえめな印象になります。同時に、友だちにもよく使うカジュアルな表現でもあります。便利なので、ぜひ使ってみてください!
ちなみに、私はひとり言が多いとよく言われます☺