2019年6月24日月曜日

直訳できないー I almost forgot!

梅雨(つゆ)の最中の東京です。梅雨は梅の実が大きくなる頃に雨が降ることから、この名前になりました。今スーパーに行くと、香りの良い緑の梅(日本語では青梅)がたくさん売っていますね。その隣には梅酒や梅シロップを作るための容器やアルコール、はちみつなども置いてあります。青梅からすっぱい梅干しを作る人もいます。

さて、今日は「直訳できない」シリーズを一つ増やそうと思います。
"I almost forgot." を「ほとんど忘れた」と訳してしまう人はいませんか?実はこれは正しくありません。「ほとんど忘れた」は別の意味になってしまいます。
  • 覚えた漢字をほとんど忘れた: I forgot almost all of the kanji I had remembered.
  • 覚えた漢字を全部忘れた:I forgot all of the kanji I had remembered.
「ほとんど」が料や数に対して使われる場合は、「全部」が100%なら、「ほとんど」は80%ぐらいを示します。しかし、"I almost forgot." は忘れた漢字の数について説明しているわけではありませんね。
"I was very close to the point of forgetting something." 
このように "Something is (was) nearly happening." の感じは「そう」を使うといいでしょう。教科書で習った例文を思い出してください。
  • 雨が降りそうです。:今から雨が降る可能性がある。
  • 雨が降りそうだった。:雨が降る可能性があった。でも、降らなかった。
"I was very close to the point of forgetting something, but I remembered it at the last moment. " この状況はまさに「~そうだった」と同じです。それで、"I almost forgot." は「忘れそうだった。」と訳すことができます。

では、次に日本語の文から考えてみましょう。
「彼女はたおれそうだった。」これはどんな状況でしょうか。

この女性は気分が悪くて、ふらふらしているみたいです。今にもたおれるかもしれません。つまり、「彼女はたおれそうです。」(She is nearly fainting.) でも、水を飲んだり、座ったりして、結局たおれませんでした。その場合に「彼女はたおれそうだった。」と言います。「たおれる」可能性があったけど、それは起こらなかったという意味です。

他の例もあげるので、場面を想像してみてください。
交差点で2台の車がぶつかりそうだった
くしゃみが出そうだったけど、がまんした。
彼は海でおぼれそうになった。(「そうになる」も使える。)
疲れて、死にそうだった。 
最後の例は大げさ (exaggerating) な言い方ですが、けっこうよく使われると思います。



5 件のコメント:

Zengster さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
Zengster さんのコメント...

「忘れていた」は「忘れそうだった」と同じ意味ですか?また、「忘れそうだった」は「忘れそうになった」と違いがありますか?考えると、アニメにはほとんど「忘れてた」が出るんじゃないかと思っています。間違っているかの背が高いですけど、「忘れそうだった」を聞いたことがない。

Minako Okamoto さんのコメント...

Zengster さん、コメントありがとうございました。
まず、「忘れそうだった」と「忘れそうになった」は同じ意味です。「忘れるところだった」という言い方もできます。
でも、「忘れていた」は「忘れそうだった」とは同じ意味ではありません。

「忘れていた」は予定されている/されていた事を忘れた場合に使います。例えば、昨日は母と電話で話す約束があったけど、忘れてしまったことを思い出したら、「母に電話をするのを忘れていた」と言います。
別の例は、「あっ、やばい!明日は結婚記念日だ。忘れていた!!」

これに対して、「忘れた」は「覚えた漢字を忘れた。」「あの人の名前を忘れた。」などです。

違いがわかりますか?この違いについては7月の投稿でもっと詳しく書くつもりです。もう少し待っていてください!

Maddie さんのコメント...

「忘れそうだった」の代わりに「忘れるところだった」使えますか?「ところだった」も"almost..."という意味だと読みましたが

Minako Okamoto さんのコメント...

Maddie さん、コメントありがとうございました。返事が遅くなってすみません。
「忘れるところだった」も使えますね。「今から会議を始めるところです。」など「辞書形+ところ+です」は「今からそれをしよう」という意味ですが、「辞書形+ところ+でした/だった」になると、「しそうだったけど、実際にはしなかった」という意味になりますね。