明後日はもうJLPTですね!テストを受ける方、がんばってください。
テストの直前に(月末に)今月の投稿を書きますが、内容はテストではあまり聞かれないことかもしれません。外国人と会話する時にたまに気になることについてです。
- I'm so sorry!
- This is so good!
- He is so kind!
- It's so kind of you!
上の文を日本語で言いたい時、どう言いますか?辞書を見ると、”so” =「そんなに」、または「そんなに」= “so” と書いてあることが多いので、「そんなに」を使う人が多いと思います。でも、残念ながらこれは間違いです。
この間違いを理解するためには、まず英語の
“so” の使い方を見直す必要があります。上の文の “so” は
"very" や "extremely" として使われています。この場合、"so"
は「そんなに」にはなりません。「本当に」「とても」「超」「すごく」などを使いましょう。
① AさんはBさんとの待ち合わせに30分遅れて来た。
A:Bさん、本当にごめんね! (I’m so sorry. = I’m very sorry.)
② Aさんは料理を一口食べた。A:わあ!超おいしい!(This is so good. = This is very good.)
上の例で “so” は “very” に置き換えられますね。この使い方に納得できたら、次の例を読んでください。②の例を続けます。
② Aさんは料理を一口食べた。Bさんは見ている。A:わあ!超おいしい!B:えっ?そんなにおいしいの?
Bが言った「そんなに」の意味は "very" や "extremely" ではありません。BはAのリアクションを見て、 “Isn’t this that good?” と聞いています。
「そんなに」は、話し相手が経験していること、またはしたことについての直前の会話の内容を指しています。(“Sonna ni” refers
to what is previously said in the conversation. It’s about something the second party is experiencing or has
experienced.)
つまり、Aさんが言った「超おいしい!」のおいしさの程度を指しています。
①の例に戻りましょう。
Aさんが何回も謝っています。A:本当にごめんね!ごめんね!B:そんなにあやまらなくてもいいよ。 (No need to apologize that much.)
話し相手が今していること、直前に言ったことに対して「そんなに」を使って言及しています。Aさんの謝る気持ちの程度を指しています。
「そんなに」にはもう一つ使い方があります。3番目の「そんなに」は英語の "so" と似ていると思います。それについては近い内に書きます。たくさん書くと、混同してしまいますからね。
では、テストを受ける方はあと少し勉強して、テストで良い結果が出ますように!日本にいる皆さん暑~い週末を楽しんでください!
2 件のコメント:
Thank you for your this new entry, Minako-sensei! Your examples are always so straightforward and helpful.
Is there any kind of order/scale when it comes to words like this used for emphasis, or is it largely down to personal opinion?
In English, if I wanted to talk about how delicious something was, I would say the scale (from least-most) is more-or-less "quite/rather<very<really<extremely<exceptionally/exceedingly".
My instinct is that とっても,すごく,本当に,めっちゃ,超, etc. are all stronger than とても, but I have no idea how strong they are in relation to *each other*.
コメントありがとうございました。コメントに長い間気がつかなくてすみませんでした。コメントの通知が止まってしまったみたいです。
程度表現は微妙な差だと思いますが、下のような感じでしょうか。
かなり<とても<とっても・本当に<最高に
「めっちゃ、またはめちゃめちゃ、超」などはカジュアルな表現で、「とっても・本当に」と同じ程度でしょうか。
他には、こういう単語をどうやって言うか (tone of your voice)、それによっても程度を表すことができますね。
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