2015年9月19日土曜日

現代語:やばい、微妙、うざい

今日からシルバーウィーク!降り続いた雨もようやく止みました。今年の9月はとても雨が多く、先週は茨城県と宮城県で川の水があふれ、大変な被害が出てしまいました。町の中を濁流が流れる映像はまるで津波被害の映像を見ているようでした。それから、チリでも大地震がありましたね。自然災害は仕方ないとは言え、被害者の苦労は計り知れません。

今月は文化庁による「国語」に関する世論調査(*)の結果の一部を紹介します。皆さんも「やばい」という言葉を聞いたり、使ったりしたことがあると思います。調査によると、10年前とくらべると、「やばい」の使い方が変化しているようです。

みなさんは「やばい」をどう理解していますか?私は昔、子どもの頃、「やばい」は悪いことや困ったことが起きそうな時、または起きた時に使っていました。例えば、学校に行って、教科書をランドセル(日本の小学生のかばん)から出そうとしたら、忘れたことに気が付いて、「あっ、やばい!」と言ったり、友だちと遊んでいて、転んで、けがをしそうになったら「やばい!!」と言ったりしました。

それがいつの間にか、きれいな花火を見て、「やばい、きれい!」と言ったり、おいしい料理を食べて、「やばい、おいしい!」と言ったりする使い方に慣れていきました。この使い方は「すごい」や「すばらしい」という意味になっています。
すばらしい: とてもすぐれている、好ましい
すごい、やばい: 良いことでも悪いことでも程度が強い

そして、調査結果によると、普段からこういう使い方をしているのは10代は91.5%、20代は79.1%、30代は53.9%、40代は32.8%、50代は18.2%、60代は11.4%、70代は5.1%だそうです。若ければ若いほどこの使い方をしている人が多いのがはっきりわかります。ちなみに、私はこの使い方を知っていますが、自分では使いません。

また、「微妙」も使い方が変化している言葉の一つです。
元々の意味: うまく表現できないが、何ともいえない美しさがある
現代の使い方: 白か黒か、はっきり言い切れない
元々の意味には繊細で、詩的な印象があり、きれいな言葉だと思います。漢字も美しいですが、現代語では「ビミョー」とカタカナで書くこともあって、 とても軽い言葉に変化してしまいました。私もたまに使います。

「うざい」はそれ自体が比較的新しい単語です。1980年頃から東京の八王子市付近で当時の若者が使い始めたそうです。それでも、定着したのは最近のようで、「うざい」を使う割合は10代 78.0%、20代 50.7%、30代 43.2%、40代 29.36%です。20代の使用率が意外に低いなと感じます。
うざい:わずらわしい、めんどうくさい
「うざい」は人に対してよく使われますが、 この言葉はかなりきつい印象があると思うので、使う時は気を付けてください。

日本人の友だちが多い方、テレビや漫画などを通じて日本語を勉強している方は特にこのような言葉をよく知っているはずです。このような背景があることを知れば、より一層使い方の理解が深まると思います。

*調査対象 全国16才以上の男女、調査時期 2015年1月~2月、調査対象数 3,493人、有効回答数 1,942人