2012年8月15日水曜日

医者に行く

日本は今週お盆です。東京の駅や電車に人が少なくて、町が静かだなあと感じます。私の家族は祖母が生きていた時はお盆の習慣が残っていましたが、その祖母が他界した後はそれもなくなりました。

ところで、今日は日本語と英語の直訳ができないという例を一つ挙げようと思います。簡単な文ですが、意外と日本語上級者でも間違える表現です。間違えて言っても、意味がわかるので、きっと周りの人が直さないのでしょう。
医者を見る。
もちろん、"I will see a doctor. "の訳ですね。でも、これは間違いです。"see" は必ずしも「見る」に訳せないからです。特に "see" が "meeting" の意味を含む時は気をつけましょう。
① be near and recognize somebody, meet somebody by chance
例) I saw your mother in town today.
訳1) 今日 町であなたのお母さんを見たよ。→ 見ただけで、話さなかった。「偶然」の意味が含まれている
訳2) 今日 町であなたのお母さんに偶然会ったよ。 → あいさつだけかもしれないが、話をした
② visit, have a meeting witon somebody
例) I am seeing my lawyer tomorrow.
訳) 明日 弁護士に会う
③ receive a call or visit
例) She is too ill to see anyone.
訳) 彼女は具合が悪すぎて、だれにも会えない。 
④ spend time in the company of somebody
例) She doesn't want to see him any more.
訳)彼女は彼にもう会いたくない

つまり「だれかと話をしたり、何かをしたりするという目的がある」場合は「人に会う」を使います。 「人を見る」というのは「目を使って、人を視覚に入れる」という行為です。ですから、"I will see a doctor. " は「医者に会う」と言ってもいいのですが、「医者に行く」や「病院に行く」という言い方が普通だと思います。

また、医者が患者の体を調べて、健康状態や病状を判断することを「医者が患者を診る(みる)」と言います。漢字は違いますが、もちろん「見る」という行為の一例です。この場合、人の体を物として考えているのでしょうね。

それから、私が外国人と話している内に気が付いたことですが、英語では "hospital" と "clinic" を使い分けていますね。でも、日本語では「病院」と「診療所/クリニック」の定義に違いはあるものの、普段の会話ではその違いを気にしません。実際は「クリニックに行った」としても、「病院に行った」と言う場合が多いと思います。

8月後半もまだまだ夏は続きます。みなさん、楽しい夏をお過ごしください!


夏のわさび畑



3 件のコメント:

ジョン さんのコメント...

お元気ですか。出だしを読んだら「見る」と「診る」との違いの話かと思っていました。(笑)

「病院」と「診療所/クリニック」はほとんど同じように使われますね。気づきかけていたからか、それを読んだらすごく納得がいきました。ありがとうございます。

minako okamoto さんのコメント...

ジョンさん、久しぶり。東京は暑すぎるけど、なんとか元気でやっています。

日本人にとって医者が働いている所は「病院」なんですね。

辞書によると、「病院」の定義は20以上の入院用ベッドがあること、ベッドが19以下なら「診療所」だそうです。
英語の"hospital" と "clinic" の違いも同じかしら?

ジョン さんのコメント...

日本語の「病院」と「診療所」のように、hospitalは大きな建物を、clinicはもっと小さなところをさします。辞書を見てみましたが。ベッドの数では区別しないようです。