さて、今日は「直訳できない」シリーズを一つ増やそうと思います。
"I almost forgot." を「ほとんど忘れた」と訳してしまう人はいませんか?実はこれは正しくありません。「ほとんど忘れた」は別の意味になってしまいます。
- 覚えた漢字をほとんど忘れた: I forgot almost all of the kanji I had remembered.
- 覚えた漢字を全部忘れた:I forgot all of the kanji I had remembered.
"I was very close to the point of forgetting something."
このように "Something is (was) nearly happening." の感じは「そう」を使うといいでしょう。教科書で習った例文を思い出してください。
- 雨が降りそうです。:今から雨が降る可能性がある。
- 雨が降りそうだった。:雨が降る可能性があった。でも、降らなかった。
"I was very close to the point of forgetting something, but I remembered it at the last moment. " この状況はまさに「~そうだった」と同じです。それで、"I almost forgot." は「忘れそうだった。」と訳すことができます。
では、次に日本語の文から考えてみましょう。
「彼女はたおれそうだった。」これはどんな状況でしょうか。
他の例もあげるので、場面を想像してみてください。
交差点で2台の車がぶつかりそうだった。
くしゃみが出そうだったけど、がまんした。
彼は海でおぼれそうになった。(「そうになる」も使える。)
疲れて、死にそうだった。最後の例は大げさ (exaggerating) な言い方ですが、けっこうよく使われると思います。
5 件のコメント:
「忘れていた」は「忘れそうだった」と同じ意味ですか?また、「忘れそうだった」は「忘れそうになった」と違いがありますか?考えると、アニメにはほとんど「忘れてた」が出るんじゃないかと思っています。間違っているかの背が高いですけど、「忘れそうだった」を聞いたことがない。
Zengster さん、コメントありがとうございました。
まず、「忘れそうだった」と「忘れそうになった」は同じ意味です。「忘れるところだった」という言い方もできます。
でも、「忘れていた」は「忘れそうだった」とは同じ意味ではありません。
「忘れていた」は予定されている/されていた事を忘れた場合に使います。例えば、昨日は母と電話で話す約束があったけど、忘れてしまったことを思い出したら、「母に電話をするのを忘れていた」と言います。
別の例は、「あっ、やばい!明日は結婚記念日だ。忘れていた!!」
これに対して、「忘れた」は「覚えた漢字を忘れた。」「あの人の名前を忘れた。」などです。
違いがわかりますか?この違いについては7月の投稿でもっと詳しく書くつもりです。もう少し待っていてください!
「忘れそうだった」の代わりに「忘れるところだった」使えますか?「ところだった」も"almost..."という意味だと読みましたが
Maddie さん、コメントありがとうございました。返事が遅くなってすみません。
「忘れるところだった」も使えますね。「今から会議を始めるところです。」など「辞書形+ところ+です」は「今からそれをしよう」という意味ですが、「辞書形+ところ+でした/だった」になると、「しそうだったけど、実際にはしなかった」という意味になりますね。
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