遅くなる(おそくなる)、遅れる(おくれる)、遅刻する(ちこくする)使い方にどういう差があるのか、考えてみましょう。 ポイントは「~は/が」の部分です!
まず、電車や飛行機などの出発時刻や待ち合わせの時刻など、設定した時刻がある場合はどうでしょうか。
A:11時の電車に乗りたかったけど、乗れなかった場合。
①(私は)遅れて/遅刻して、電車に乗れなかった。
②(家を出た時間/準備が)遅くなって、電車に乗れなかった。こういう場合に待たせた相手がいれば、「遅れて/遅刻して/遅くなって、ごめんね。」と謝ります。
B:同様に、だれかとの約束に間に合わなかった場合。
①(私は)約束の時間に遅れた/遅刻した。
②(家を出た時間/準備が)遅くなって、約束の時間に間に合わなかった。C:乗り物が出発時刻に来なくて、私が待たされている場合。
①電車が遅れている。(*「乗り物が遅刻している」は使えない。)
② Not good! 電車が遅くなっている。 (This means that the train is getting slow.)
次に、 設定した時刻は特になくて、単純に遅いと言いたい場合はどうでしょうか。
D:今夜は友達と食事をして帰るから、帰宅が遅いと家族に伝える場合。
① Not good! 今夜(私は)遅れる/遅刻する。(「あなたは何に遅れるの?」という疑問がわきます。)
②今夜(私の帰宅時刻は)遅くなる。E: 夜遅い時間になった場合。
① Not good! (私は)遅れる/遅刻する。(上と同様に「あなたは何に遅れるの?」という疑問がわきます。)
②もう12時です。(時間は)遅くなったから、そろそろ帰りましょう。つまり「決まった時刻がない」 場合は、「遅れる」と「遅刻する」を使うことができません。この二つの動詞は「人は ○○に 遅れる/遅刻する」という文型をとることから、○○に入る時刻が決められているものが必要になるという訳です。
- 私は 飛行機に 遅れた。
- 私は 会議に 遅刻した。
私は大遅刻はしませんが、いつもギリギリの時間で行動している人なので、遅刻には気をつけなければいけません。。。