残暑お見舞い申し上げます。
これは季節の挨拶です。知っていますか。「まだ暑さが残っていますが、お元気ですか?」と聞くために、知り合いや友人たちに葉書を出します。もう8月末なので、夏のまん中ではなく、夏の終わりですが、「残暑が厳しいですね~」と言うのは、毎年変わりませんね。今年はいつ涼しくなるの?という質問に加え、いつコロナウィルスの感染者が減るの?という質問も聞かれそうです。
先週もとても暑かったので、私の生徒は "It's too hot to walk outside." と日本語で言おうとして、どう言うか考えていました。"Too" は「すぎる」で、"to" は「に」かな?と彼は考えましたが、結局日本語の文が作れませんでした。
It's too hot to walk outside.
この文は直訳するのではなく、頭の中で文の作り方を変える必要があります。まず、この文を二つに分けましょう。
It's too hot. I can't walk outside.
"to walk outside" を "I can't walk outside." に変えると、日本語らしい考え方になります。この転換が大切です。そして、この二つの文の関係性を見ると、前半が理由、後半がその結果です。
【理由】暑すぎます。⇒【結果】外を歩けません。
理由があったら、どの表現を使いますか?やっぱり「から」がいいですね。
暑すぎるから、外を歩けません。
これは正しい文ですが、多くの日本人は別の言い方をすると思います。
暑すぎて、外を歩けません。
て形(すぎて)も、理由を表すことができるんです。でも、その場合には条件があります。「結果」の部分に話者の意思が含まれていないことです。「歩けません」(I can't walk.) は可能形 (potential form) なので、話者の意思を含む行動 (action) じゃありません。これは「状態」(state) のです。
【理由】~て、【結果】状態。
「結果の部分が状態か、状態じゃないか、はっきりわからない」とか、「考えるのがめんどうくさい」と言う人もいるでしょう。でも、それを瞬間的に判断して「~て」と「~から」を使い分けているのも、日本語的な考え方だと思います。こういう技を身につけるのはなかか大変だから、下記のパターンを覚えてください。
"too hot to walk outside" とか "too spicy to eat" など
⇒「~すぎて、~できない」を使う。