そして、先月は元生徒、かつ良い友人を訪ねに、南アフリカに行って来ました。日本から南アフリカは乗り継ぎを含め19時間かかる、遠い国。さらに、ワールドカップの前から日本ではTVでもガイドブックでも「南アフリカは危険、犯罪大国」と言われまくっていました。
まあ、日本には入ってはいけない危険地域というのは無いと言ってもよいでしょう。あんなに怪しい新宿の歌舞伎町でさえ、普通の人が行っても身の危険を感じることはありませんね。
でも、アメリカやヨーロッパには「行かない方がいい」という地域はありますね。南アフリカも同じ、「行くべきではない所」はありますが、そんな場所に行かなければ、安全に過ごせるんです。
確かに、貧しい人たちは多かったですが、「こわい」という印象はありませんでした。南アの友人が言っていました。「貧しい、危険、と言うだけじゃなく、そこにある原因を考えてほしい」と。
その原因は「アパルトヘイト」ですね。漢字を使うと、「人種隔離政策」(じんしゅ かくり せいさく)。「白人と、黒人などの非白人を人種により差別的に分ける」という意味です。
「白人」「黒人」という単語を教えると、外国人はみんなちょっとビックリした感じになりますね。これって "politically correct?" と言いたそう。はい、「白人・黒人」はポリティカリー・コレクトです。ちなみに、日本人などは「黄色人種」です。
旅の話に戻って、今回のハイライトは「アフリカ大陸最南端の地」に立つこと!昔、ヨーロッパとインドをつなぐ航路の中継地点として発見された "cape of good hope" に行きました。この地名の日本語は「喜望峰」(きぼうほう)。なかなか素敵です。アフリカ人の友人は "cape of disaster" だと言っていました。うん、納得。
それから、2010年南アフリカと言えば、やっぱり「サッカー・ワールドカップ」。私は日本でテレビを見ているだけで、楽しかったのですから、現地の人たちはもっともっと楽しんだはず。町の中はまだまだワールドカップの広告や飾りがいっぱい。テレビでも試合の再放送がたくさん流れていました。タクシーの運転手さんから、友人の友だちまで多くの南ア人が「日本はすごくよかったよね」「いい監督だ」「あのPKは泣きそうになったよ」と私たちに話してくれて、うれしかったです。世界中の嫌われ者「ブブゼラ」(vuvuzela) も吹いてみました。
3 件のコメント:
素敵な旅行記ありがとうございます!楽しい旅行で良かったですね。喜望峰にまで行けましたね。
友人は有名人の通訳者として働いていたならけっこう日本語のお上手な方ですよね。岡本先生はそんなに教えるのがお上手でしょうだったんですか!
黄色人種という言葉は初耳ですね。(初目?!)「白人」「黒人」というのがあるのを知っていましたが、他にもあるかなと思ったことがあるので、ありがたい言葉の説明でした。ラテン系の人はやはりラテン系しかありませんかね。
また今度の旅行記を楽しみにしています。
Jonathan,
お久しぶりですね。日本で楽しい時間を過ごしたようですね。
「ラテン系」というのは「人種」ではなく「民族」の一つだそうです。
ラテン系やインド系の人たちの肌の色は「褐色」(かっしょく)と表現されています。
やはり「褐」を使う言葉でした!その字を勉強したことがあり、「褐人ではないかな」と思ってました。ありがとうございます。
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