でも、日本語にも数字ではない漢字で表す月の名前があるんですよ。陰暦(いんれき)という月の満ち欠けを基にしているカレンダーでは、下記の月名が使われていました。1873年(明治6年)1月1日から太陽暦に変わり、数字の月を使っているという訳です。
- 睦月(むつき)
- 如月(きさらぎ)
- 弥生(やよい)
- 卯月(うづき)
- 皐月(さつき)
- 水無月(みなづき)
- 文月(ふみづき)
- 葉月(はづき)
- 長月(ながつき)
- 神無月(かんなづき)
- 霜月(しもつき)
- 師走(しわす)
明日から始まる6月は「水無月」。漢字の意味は「水が無い月」ですね。えっ?6月は梅雨の季節なのになぜ?と思いますよね。実は、陰暦を使っていた当時の6月、つまり「水無月」は現在の太陽暦の7月にあたります。ですから、夏の暑さの中、田んぼではたくさんの水が必要となり、水が不足していたと言われています。そして、「水が無い月」と呼ばれていた。昔の人々の夏の生活風景が目にうかびますね。記号でしかない数字より、意味を持った漢字の名前の方がずっと素敵ですね。
もちろん、他の月名にもそれぞれ意味があるので、興味がある方は調べてみてください。
そして、6月は日本では結婚式シーズンでもあります。ジューンブライドという言葉に憧れて、6月に結婚をしたいという女性が多いのです。「結」の意味は「結ぶ」(むすぶ)や「形ができる」。議論の末に、結ばれるものは「結論」、ある行動や状態の末に最終的にできた実(み)が「結果」。また、男性と女性が結ばれたものが「結婚」ですね。
そして、「婚」の漢字は「女」と「昏」(コン)からなっています。「昏」は「日が暮れて暗くなる、夕方」の意味があります。昔、日本では男性は「陽」、女性は「陰」と考えられていて、江戸時代、女性が嫁ぐ時間帯は「陽=昼間」ではなくて、「陰=夕方、暗くなってから」だったそうです。このことから、「婚」の字が「結婚」に使われていると聞きました。
言葉って、コミュニケーション手段だけではなく、その国の文化や歴史を含んでいるんですね。興味深いです。
4 件のコメント:
本当に意味深い文章でした。ありがとうございます。
ドイツ語でも「Januar」、「Februar」など使います。
私も、名前の方が数字より面白いだと思います。
結婚の感じのそれぞれの意味は初めて知りました。
実に面白いです!
chochajin san, コメントありがとう。
漢字の組み合わせはおもしろいですよね。
結婚の約束は「婚約」、結婚するための活動は「婚活」など、たくさんありますね。
「コンカツ」(婚活)という日本のドラマもありましたね!
「婚活」というドラマを覚えますが、見たことがないんです。面白かったでしょうか。
「コンカツ」は私も見ていないので、わかりませんが、あまりおもしろそうじゃなかったです。。。
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