彼は言語を学ぶことにおいて驚嘆(きょうたん)すべき才能を持っており、ごく短期間に大名(だいみょう)とも喋れ、町人とも喋れ、しかも候文(そうろうぶん)を読み書きできるという能力を身につけた。(*1)
「大名」とはある程度以上のさむらいのことで、「町人」とは商業をしている人たちのことです。さむらいと町人はちがう日本語を使っていたそうです。「候文」とは昔の敬語のようなものです。つまり、アーネスト・サトーは複数のタイプの日本語ができて、しかも現代以上に漢字の多い日本語を理解できたのですね。
以前、私はこのサトーさんをイギリス人と日本人のハーフだと思っていました。だから、彼は日本語がぺらぺらなんだと思っていたんです。でも、彼は100%のイギリス人、Ernest Satow だったんです!ちなみに、彼は語学能力だけでなく、外交能力も天才的で、江戸末期の大混乱の日本をよく観察し、当時の日本の政治に大きな影響を与えました。
外国語の勉強はいつの時代もおもしろくて、難しいと思います。でも、昔と比べると、現代はもっと多くの学習方法があって、恵まれていますよね。昔の人たちを見習って、私たちもがんばりましょうね。
*1 『世に棲む日日(三)』 司馬遼太郎、文芸春秋、2003年
5 件のコメント:
150年前の日本は面白い場所でしたね。開国されたばかりの日本は急激に外国からの影響を受け始めたわけですね。
そして、語学才能に長けたサトーさんは本当にすごいですね。僕もそんな驚嘆させる才能が望ましいものですね。
とてもおもしろかったです。ありがとうございます。
アーネスト・サトうについて聞いたことがありません。
今からwikiで読んでみます。
Jonathan, Chochajin, コメントありがとうございます。
江戸末期は本当にえ激動の時代でした。そんな時に日本の様子を見て、しかもたくさんの重要人物と関わったアーネスト・サトー。彼の人生もすっごくおもしろかったはずですね!
下田市とSatowさんのことが全然しらなくて、今日とても良い練習になりましたね。私は普通、ペリーさんと米国の歴史を考えると、殆ど長崎を浮かれて。。。やっぱり間違えましたね。最近能力試験のために勉強しているが、多分1ヶ月半前にこの日記は読みにくいけど、今は調べた言葉は少なくなりました。上手に書けないけど、理解力は段々上がって行きます。
Lexi san, 続けて日本語の勉強がんばってください。テストももうすぐですね!
私は先週、横浜美術館の「大・開港展」という展覧会を見に行きました。150年前に横浜港が開港した記念の展覧会です。当時の横浜の様子は古い日本と西洋がミックスしていて、とてもおもしろそうでした。http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/2009/exhibition/daikaiko/
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