今月は日本語と英語の単語の違いを3つ続けて、投稿しようと思います。4月中にブログを書かなかったし、ゴールデンウィークに家にいるし、やってみましょう。3つのトピックを選びました。日本語での正しい使い方を知っていると日常会話で役に立つと思います。
① "student" は日本語で何?
日本語学習者は 「student= 学生」と覚えることが多いでしょう。でも、それだと日本語では正しくない場合があります。student には「生徒」という日本語訳もあるからです。では、「学生」と「生徒」の違いは何でしょうか。
学生:その人の社会的ステータスを表す。つまり、小学生から大学生の間の人。反対の言葉は「社会人」(working adult) 。
生徒:何かを習っている人。つまり、社会人でも何かを習っている人は、そのクラスの中で student です。反対の言葉は「先生」。
では、「先生」はどういう意味で、いつ使うの?
先生:何かを教える人。teacher-student の個人的な関係を表す。
例「みなこは私の日本語の先生です。」「私は田中先生から料理を習っている。」
また、「先生」は teacher だけではなく、弁護士や政治家の名前を呼ぶ時にも使われます。
例(私の弁護士の名前が「山田」の場合)「山田先生、お世話になっています。」
これに対して、teacher には「教師」という訳もあります。
教師:その人の職業を表す。
例(自己紹介)「私は日本語教師です。」
例(他の人を紹介する) 「山田さんは高校教師です。」
このような使い方の差を考慮して、次の例を考えてください。
教えている外国人が「私は悪い学生です。」と言うのを、私は時々聞きます。外国人が宿題をしなかったり、前に習ったことを覚えていない時に、こう言うのですが、実はこの文は正しくありません。"I'm sorry that I didn't study what I had learned. For you, I'm a bad student." と言うなら、「私は悪い生徒です。」が正しい文です。特定の teacher and student の関係を表しているからです。
あと、よくある質問は "How many students do you have?" です。これを訳す時は「学生」と「生徒」どちらを使いますか?
答えは「生徒は何人いますか。」または「何人生徒がいますか。」で、「生徒」が正解です。
一方、"When I was a student, I did many bad things." みたいなことを日本語で言いたいなら、「学生の時、悪いことをいっぱいした。」になります。今は社会人になった人が昔を思い出して話しています。
「学生」「先生」という単語は日本語学習を始めてすぐに習うので、頭に残っている単語です。それで、「生徒」「教師」という新しい単語がなかなか覚えられないかもしれません。
My student, your student などと言いたい時は「生徒」を使うということを覚えておくといいでしょう。
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