早速、例を見てみましょう。
ここにクリスマスのクッキーが15個あります。そして、Aさん、Bさん、Cさん、3人がいます。このクッキーを3人で公平に共有しましょう。
- Aさん ○○○○○
- Bさん ○○○○○
- Cさん ○○○○○
1人5個ずつクッキーをもらいました。これが「ずつ」の使い方です。みんなが同じ数をもらわないといけないのです。
では、もう一つ例を見てみましょう。
ここに15人の子どもがいます。みんなでグループを作って、ゲームをします。 グループの人数は同じ数じゃないと、ゲームが公平にできないので、公平に15人を分けましょう。
- Aグループ ☺☺☺☺☺
- Bグループ ☺☺☺☺☺
- Cグループ ☺☺☺☺☺
1グループ5人ずつでゲームをします。または、5人ずつのグループでゲームをする、と言うこともできます。私はよく美術館に行きます。美術館では鑑賞者が部屋に入って、作品を見たり、体験したりできる場合があります。 小さい部屋だと、部屋に入れる人数が限られていることが多いです。例えば、「一回2人ずつ」など。それは次のようになります。
- 前回 ☺☺
- 今回 ☺☺
- 次回 ☺☺
これも毎回同じ人数が入って、公平に作品を楽しめるようになっています。
「ずつ」のコンセプトがわかりましたか?キーワードは「公平な共有」です!
それから、「ずつ」と似ている他の表現もありますね。例えば、「につき」 (per) と「各」 (each) なら次のようになります。
クッキーの例:1人につき5個、(*「各人」はおかしいので、使いません。)
子どもの例:1グループにつき5人、各グループ5人(ずつ)
美術館の例:1回につき2人、各回2人(ずつ)また、「少しずつ」という表現は「少し」という一定の量を繰り返すという意味になります。
毎日少しずつ漢字を勉強する。今日少し勉強して、明日も少し勉強して、あさっても少し勉強して・・・と同じぐらいの勉強量を毎日続けているということですね。「共有」と言うと変ですが、意味の関連性は感じられます。
今年のブログは今日で終わりです。今年もたくさん読んで頂き、本当にありがとうございました!語学の勉強は継続です。「継続は力なり」です!来年も日本語についてもっともっと考えていこうと思っているので、みなさんが日本語の勉強や研究を楽しみながら、続けてくれると嬉しいです。
それでは、”共有の精神で”クリスマスを楽しんでください。そして、良い冬休みをお過ごしください!!
3 件のコメント:
勉強になりました。ありがとうございます😊
liu qi san, コメントありがとうございました。
2018年も日本語の勉強がんばってください!
コメントを投稿