2015年6月21日日曜日

「古いさん」はだれ?

6月、雨の季節です。日本は雨が多い国なので、雨の言葉がたくさんあると言われていますが、その一つに「雨男・雨女」があります。
雨男・雨女:その人が出かけたり、何かしようとしたりすると雨降りになると言われる男性・女性
私は「雨女」です。しかも、強力な雨女です。私が旅行をする時はいつも必ず雨が降ります。たいてい初日が雨です。ちょっと思い出してみても、去年の金沢旅行も高知旅行も雨でした。先月のゴールデンウィークの京都も雨が降りました。そして、今月の瀬戸内海の島めぐりの時も冷たいと雨と風に震えていました。。。だから、私はもう驚きませんが、私と一緒に旅をする相手は気の毒ですね。

さて、今日は "old: having lived a long time" について考えてみます。みなさんも知っている通り、"old: having been in existence or use for a long time" は「古い」ですね。そして、「古い」の反意語は「新しい」 (new) だけで、「若い」 (young) は反意語ではありません。では、"I am old." は日本語では何と言うのでしょうか?

「老人」「年寄り」という単語がありますが、これは英語で "the elderly" "senior citizens" です。「私は老人です。」という言い方はしません。30才の人が "I am old." と言いたい時に、「私は老人です。」と言ったら、変ですよね?
「老人」や「年寄り」は「老人の人口が増えている。」、「お年寄りから戦争の話を聞く。」などのように使います。

では、"I am old." は?
私は若くない。: I am not young.
こういう言い方もよくします。
私はもう若くない。: I am not young any more.
これなら、話し手自身の基準で 「old =若くない」が使えますね。 「若い」は一般的な年齢の定義もありますが、主観的に年齢の幅を表せる単語です。
結局、 "old: having lived a long time" にあたる形容詞は日本語には無いということです。こういう風に私が説明すると、生徒のほとんどが「日本人は本当に丁寧な人たちなんだね。」と言ってくれますが、私は「そうかな?多くの日本人は電車の中でお年寄りが立っていても、席をゆずらないよ。全然、お年寄りに親切じゃないよ。」と答えます。これは言葉の問題ではなく、心の問題ですよね。

おっと、日本語の説明に戻りましょう。
「若くない」の他に、「年をとる」という表現があります。これは "get old" と訳すことができます。
He is too old for you to marry. :あなたと結婚するには、彼は年をとりすぎている。
「彼は若くないから、あなたと結婚できない」という風にも訳せますが、最初の方が自然な言い方だと思います。

 私が今教えているある生徒は「古いさん」という言葉を作りました。彼はこの造語を "old person" の意味で使っています。もちろん彼は「古いさん」は本当の日本語ではないことを知っていて、私はこの単語がかなり好きです。意味を端的に表していて、さらに「さん」を使うことで失礼な感じがありませんね。皆さんはどう思いますか?使ってみますか?