2015年11月16日月曜日

旅に出る人へ Have a nice trip

English translation

この週末はパリで大変悲しく、ひどい事件がありましたね。犠牲者の方々の冥福をお祈りします。
同じ事件が二度と起きないことと、この悲劇が次の悲劇を生まないことを願うばかりです。

みなさんもご存知のとおり、パリは人種のるつぼの町です。そこには多くの問題や歪みがありますが、同時にその多様性が町の魅力にもなっています。特に人種や文化の単一的な日本に住んでいる私からみると、その多様性に富んだ町は特別です。
宗教とテロリズムは別物です。憎しみと暴力の負の連鎖が止みますように。皆がただ幸せに暮らせる社会になりますように。(今は不可能な希望にしか見えませんが。。。)



では、日本語の話を始めましょう。
Have a good day, Have a good weekend, Have fun など、"have" を使った英語の表現はいくつでもあります。というか、いくつでも作れますね。でも、日本語には "have" のような便利な動詞がありません。(以前の投稿「Have a good weekend」に書きましたが)
そういう訳で、Have a nice trip と Have a nice flight も直訳することはできません。直訳はしなくても、旅に出る人に向ける日本語の表現はあります。
Have a nice trip. :旅行を楽しんで来てね。
Have a nice/safe flight. :気を付けて、行って来てね。 
こんな風になるでしょうか。日本語特有のおもしろい点は「来てね」が最後に付いていること。この「来る」は「私たちが今いる所に戻る」という意味ですね。「旅行に行くけど、必ずここに戻ってください」というメッセージが含まれています。
旅行を楽しんで来てね。: Enjoy your trip and make sure to come back.
気を付けて、行って来てね。: Take care and make sure to come back.
そう言えば、子どもの時学校の遠足の度に、先生たちに「家に帰るまでが遠足ですよ。」と言われたことを思い出しました。目的地に着くことが遠足の終わりじゃない、目的地から学校に戻ってもまだ終わりじゃない、学校から帰宅するまで遠足は続いているのだから、最後まで注意して行動してくださいと先生たちは言っていました。

次に、辞書によると、"flight" は「便」(びん)ですが、「いい便」とか「安全な便」、「私の便」という使い方はしません。ただし、次のような使い方はできます。

  • 直行便
  • 朝/昼/夜の便
  • 100便
  • 行きの/帰りの便

"My flight is late." と言いたい場合、「私の飛行機/フライトは遅れている。」となるでしょう。

それから、旅行や外出に関連する表現で "I am on my way." と英語で言いますね。これを直訳して「(私は)途中です。」というのも間違いです。正しくはこうです。
I am on my way (to school). : (学校へ)行く途中です。/(学校へ)向かう途中です。
「途中」は「出発地から目的地までの間」を表すだけでなく、「何かを始めてから終わるまでの間」も表します。次のような言い方もできます。

  • 食べている途中で、席をたたないでください。
  • 食事の途中で、席をたたないでください。
  • 試合の途中、旅行の途中、出張の途中

ところで、最近は日本に来た中国人観光客が大量にお土産(みやげ)を買うことがよく話題にのぼります。これを表す「爆買い」(ばくがい)という新しい単語もできました。日本人も家族、友だち、同僚などにお土産を買って帰ることが知られていますが、爆買いはせず、少しずつ買っているような気がします。
確かに素敵なお土産を買ったり、もらったりするのは楽しいですが、無料のお土産「土産話」も良いものですよ。
土産話: 旅行の経験を話して聞かせること
先日、外国人の友だちが京都に初めて行きました。美しい旅館に感激したこと、人混みの人気スポットでいらいらしたこと、静かなお寺で日本の文化をゆっくり味わえたこと、彼らの京都観などを話してくれて、聞き手の私もお土産話を楽しみました!

2 件のコメント:

Maximilian Muneyoshi さんのコメント...

岡本先生、

今日、ブログを始めて見て、気に入りました。
説明や文章などとても役立ちます。
おめでとうございます。

Minako Okamoto さんのコメント...

Muneyoshi san, ありがとうございます。
たくさん読んでもらえると、うれしいです!