2011年5月28日土曜日

熊本旅行

今年のゴールデンウィークに九州は熊本(くまもと)県に行って来ました。熊本といえば、火山で有名な阿蘇山や人気の温泉が田舎の方にありますが、熊本市内には立派な熊本城があります。ピラミッドのように石を積み上げた城壁がすばらしかったです。


実はこの城は「熊本」の名前の由来と関係があります。この城ができたのは1607年。建てた人は加藤清正(かとう きよまさ)。それまで、「くまもと」の漢字は「隈本」だったのですが、「隈」には「角」(すみ)や、「陰」(かげ)などの暗い意味が多く、加藤がこの場所と城に強いイメージを与えたかったので、大きくて強い動物「熊」の漢字を選んだそうです。

熊本は自然がきれいで、食べ物がおいしくて、人が明るく話しやすくて、とても良い所でした。中でも、私が一番好きだったのが天草下島の南端にある小さな教会のある村。とっても小さい漁師の村に教会が建っています。その歴史は16世紀半ばから始まりました。ヨーロッパから九州に
キリスト教が伝わり、「キリシタン」と呼ばれる信者が増えていきました。
 Christian → キリシタン: 切支丹
 padre → バテレン: 伴天連
1587年に「伴天連追放令」が出され、江戸時代には切支丹への圧力がどんどん高まっていきました。そんな厳しい中でも、特に九州では多くの切支丹が信仰を守っていましたが、その生活はとても大変でした。1637年には天草と島原(長崎県)の切支丹を中心とした反乱が起きました。そのリーダーはスーパー・カリスマ・ヒーローの天草四朗(あまくさ しろう)。なんと16才!彼らは徳川幕府(とくがわ ばくふ)に対抗して、一生懸命戦ったのですが、最後には37,000人が殺されてしまったそうです。こんな悲しい歴史を経験しながら、今も島のクリスチャンは小さな教会を大切にしています。



最後に熊本弁について。熊本では「を」の代わりに「ば」を使います。
酒を 飲む? → 酒 飲む?
また、小さい「つ」の音がよく使われます。
もう 切符を とっておいたの? → もう 切符 とと?
それから、「ばってん」という表現が「でも、けれども」の意味で使われます
あの人は 顔は 悪いけど、性格は 良いよ。 → 
あの人は 顔は 悪かばってん、性格は よかよ。
この「ばってん」が英語の"but" が語源であるという説もあるそうですが、本当ではないと言われています。でも、意味は似ているし、音も似ている。そして、九州は外国文化の影響を大きく受けている場所なので、こういう説が生まれたのでしょう。おもしろいですね。

海外旅行も大好きですが、日本国内旅行をすると、特に歴史が興味深くなり、旅がよりおもしろくなります。次はどこに行こうかな?