2011年2月18日金曜日

desu or des

*English translation

人間とはどこで、どの時代に生まれても根本的なものは同じだと思いませんか?例えば、食べ物。どの地域でもご飯、パン、パスタなどの炭水化物が主食になり、酒、ワイン、ウィスキーなどのアルコール飲料を飲んでいます。原料はその場所で生産する物によって、異なりますが、大昔からどこでも続いていることですね。
言葉を見ても、ほとんどの単語や文章がそれぞれの言語に翻訳できることを考えると、人間が表現したいことはほぼ同じだと言えるでしょうね。同じような物をちがう原料から作り、飲み食いしているように、同じようなことをちがう言語で話しているという訳です。ただ、ちがう言語だから、文字がちがう。発音もちがう。

ひらがな46文字で表記される日本語の音は比較的シンプルだと思います。外国人の手助けのために、それを教科書ではアルファベットで表記することがありますが、かえってそれが生徒たちを混乱させる場合をよく見ます。このアルファベット表記は1867年にJames Curtis Hepburnが和英辞書を作った時に始まりました。「ヘボン式ローマ字」という方法をこの辞書の中で日本語の単語に使いました。(http://en.wikipedia.org/wiki/Romanization_of_Japanese
ヘボン式を基に日本政府が定めた書き方もあります。

最初の授業で90%と言っていい程、聞かれることがあります。
「です」は "desu" じゃなくて"des" と発音しますね?どうして "desu" と書くんですか?
答えは "desu" "des" も ひらがなでは「で」だからです。
そして、上記のヘボン式に従うと、「」は "su" と書くので、日本語の教科書では "sushi""desu" などと書いてあるのです。たしかに、外国人が発音する "sushi" の「す」と "des" の「す」は音がちがいますが、教科書にはその点を考慮して書かれていないのですね。外国人が発音しやすいようにというより、むしろ日本人が慣れている書き方を重視しています。さらに、ほとんどの日本人は "sushi" の「す」と "des" の「す」がちがう音だと認識していないでしょう。

「日本人は発音に鈍感だ」ということを知っておいてもいいかもしれません。
英語では "a" を色々な音で発音しますね。例えば、
  • apple [æpl]
  • art [a:rt]
  • apartment [əpa:rtmənt]
  • April [eipril]
でも、「あ」の発音はーつだけです。全てのひらがなが一つの発音しかない(*1)ので、日本人は "a" に複数の音があるという認識を持ちにくいのです。また、それをわかっていても、異なる音を聞き分けたり、発音したりするのがむずかしいのです。日本人が外国語の発音が苦手な理由もここにあると思います。
  
日本人より発音に敏感な外国人が日本語を自分流にアルファベットで表記するのをよく見ます。聞こえる音にできるだけ近くなるように書いているのですね。発音のことを考えると、それはそれで良いと思います。確かに、教科書は日本語をまったく知らない人のために、アルファベットで音を表しているだけです。それは似ているけど、完全に同じ音ではありません。ですから、自分でよく聞いて、身につけることが必要ですね。

ただ、動詞や形容詞の活用を習う際には、ひらがなか、ヘボン式ローマ字で書く方がいいでしょう。

ちなみに、ヘボン式などのアルファベット表記は日本人のパスポート名、駅名や道路の標識などに使われています。それから、日本人が日本語をタイプする時にも使われています。「にほん(日本)」なら"ni ho n"、「とうきょう(東京)」なら、"to u kyo u" になります。

*1
発音の規則1
い段とう段の音はか行、さ行、た行、は行、ぱ行の間にあると、"i"   "u" の音が弱くなります。
  • すき (like) : suki → ski
  • ふゆ (winter) : fuyu → fyu
  • たくさん (many) : takusan → taksan
発音の規則2
また、か行、さ行、た行、は行、ぱ行のい段とう段の音は単語の終りにある場合も、"i"   "u" の音が弱くなります。
  • ~ます (a part of verb) : masu → mas
  • かく (write) : kaku → kak
  • まつ (wait) : matsu → mats
発音の規則3
「う」の前にお段があると、「う」を「お」と発音します。
  • とうきょう (Tokyo) : toukyou → tokyo
  • おとうさん (father) : otousan → otosan
発音の規則4
「い」の前にえ段があると、「い」を「え」と発音します。
  • えいが (movie) : eiga → ega
  • けいたい (mobile phone) : keitai → ketai

6 件のコメント:

Small Sand さんのコメント...

勉強になりました。
ありがとうございます。

minako okamoto さんのコメント...

Small Sand san,
コメントありがとうございます。
台湾で日本語を勉強していますか?

Jonathan さんのコメント...

人間が伝えたいことを食べ物にたとえられますね。本当に面白くてわかりやすいたとえです。僕もそう思っています。人間はみんなほとんど同じで、伝えたいことや考えることもほぼ同じではありませんか。

日本語の発音の話ですが、僕にとって一番発音しにくいひらがなはラ行です。(特に「りゃ」「りゅ」「りょ」です。)正しく発音するためにかなり苦労しましたよ。今でも正しいとは言い切れませんが。(とほほ。)

minako okamoto さんのコメント...

Hi Jonathan, 久しぶりですね。

「りゃ、りゅ、りょ」の音は確かに難しいですね。料理、旅行、両親・・・
「手術(しゅじゅつ)」もとても言いにくいと思いませんか?

今は便利なインターネットや物流のおかげで、世界が小さくなりました。他国のちがう言語や食文化、考え方などを簡単に共有することができて、現代人はますます同じになってきていますよね?

Soc さんのコメント...

面白かった。
I think japanese say desu in polite situations, but most of the time just des.
ex: ソックです ー>desu 丁寧
normal:
ここです ー>des

他は気になる:
連絡:  れ ー>le instead of re . but in textbooks it teaches re but sounds more natural it seems to use le
から:  ら ー>la instead of ra
だろう: ろ ー>ro

豆腐 ふ ー>hu instead of fu
台風   ふ ー>hu instead of fu
富士山 ふ ー>fu
夫婦   ->fuufu

I think when ふ is the first part use fu otherwise hu sounds better

minako okamoto さんのコメント...

Soc san, コメントありがとう。

そうですね、日本人がゆっくり話す時やていねいに話す時に「desu」ということが多いかもしれません。

LとR、 HUとFUも日本人が言い分ける/聞き分けるのが難しい音ですね。