2010年11月25日木曜日

甘い考え

*English translation

みなさんは「甘党」(あまとう)という単語を聞いたことがありますか?「民主党 (Japan Democratic Party)、自民党 (Liberal Democratic Party)・・・甘党 (Sweet party) 」ではありませんよ。「甘党」とは「お酒よりも甘いお菓子が好きな人」のことです。日本では昔から「酒好きは甘いものが苦手」と言われています。実は私は甘党ではありません。

では、ここで「甘い」のクイズです。次の文の中で「甘い」の正しい使い方はどれでしょうか?
  1. 田中さんは心がやさしい人だね。彼の考えはいつも甘い
  2. 山田さん仕事がかんたんに成功すると思っている。彼の考えはいつも甘い
  3. 村上さんは良いことと悪いことがちゃんとわかっている。彼の考えはいつも甘い
正しい文は2です。ここで、「甘い」は "sweet" ではありません「甘い考え」とは「考えが堅実ではない、安定していない」こと。否定的な意味ですね。つまり、山田さんは「仕事なんてかんたんで、ちょっとやれば、すぐ成功できるよ」と軽い気持ちでいます。成功するためにはもっとまじめに考えて、堅実な方法を見つけないといけないですね。

また「甘い」は「やさしすぎる」という意味から「きびしくない」という否定的な使い方もします。例えば、
  • 父親は娘に甘い
  • あの先生は生徒に甘い
さらに、「甘やかす」という動詞もあります。「子どもなどをきびしく育てないで、わがままにさせる」ことです。父親は娘にやさしすぎて、娘のすることを何でも許してしまうのですね。
  • 父親は娘を甘やかしている
この状態を娘の立場から言うと、「甘える」を使います。
  • 娘は父親に甘えている
娘は父親がやさしいことを知っているので、それを利用してプレゼントをねだったり、わがままなことをしたりします。こういうタイプを「甘えっ子」といいます。

また、次の表現もあります。山田さんと田中さんが食事に行きました。山田さんが会計を全部払おうとしています。
山田: 今日は私が払いますから、心配しないでください。
田中:ありがとうございます。じゃあ、今日はお言葉に甘えて・・
山田さんの親切な申し出に田中さんは遠慮しないで、甘えています

「甘え」は日本人と日本社会を理解するためのキーワードだと言われています。http://en.wikipedia.org/wiki/The_Anatomy_of_Dependence

ほとんどの家族や恋人などの間では「甘え」の関係がありますよね。近い人との間に「甘え」がないと、きびしくて、緊張ばかりの関係になってしまいますから、「甘えられる人」がいることは大切だと私は思います。ただ、「甘え」の度が過ぎると、困ったことになるかもしれないので、ちょうど良いバランスが必要ですね。

7 件のコメント:

Jonathan さんのコメント...

僕も甘党ではありません。昔は酒も飲んでいませんでしたが、日本に滞在していた間に、飲めるようになりました。

「甘え」に関するいろいろな言葉を説明してくれてありがとうございました。「甘やかす」「甘える」など、区別がちゃんとつきました。

minako okamoto さんのコメント...

こんにちは。元気?Jonathanは「日本人は他の国の人より甘えの意識が強い」と思いますか?

Jonathan さんのコメント...

難しい質問ですね。正直、よくわかりません。そのような気がしますが、説明はとてもできません。(自分の頭の中で、はっきりしていないもので。)満足できないコメント、申し訳ありません!もうちょっと考えてみます。

匿名 さんのコメント...

hmm...アメリカには甘え考えがある人あまりないと思います。人がその方法で考える時、たいてい他の人の尊重が不足になります。アジアに異色の現象がかもしれませんね。

僕は日本語があまり上手くないで、すみません。

minako okamoto さんのコメント...

なるほど。「甘えること」は「他の人への尊重が足りなくなる」と考えたことがありませんでした。そうかもしれないですね。自分の方が他人より大事になるということですね。

西洋ではたしかに甘えることは少ないようですね。
でも、家族の中での「甘え」は世界どこでも自然なことだと私は思いますが・・・

Stationary Traveller さんのコメント...

いつも新しい事を教えてくれて、本当に有難うございます!おかもと先生のポストを読む前に、「甘え」や「甘やかす」などの使え方は全然知らなかったです。このポストと関係は有りませんですが、質問を一つだけ聞きたいです。日本語で書いてあるブログを使って、自分の読書の技能を磨きたいですけれども、おかもと先生みたいにブログは薦めますか。

minako okamoto さんのコメント...

Stationary Traveller san,
コメントありがとう。日本語の文章を読めば、読解力の上達になると思います。
ただ、ブログは私のブログも含め、プロのライターではなく、一般の人が自分の好きな書き方で書くものなので、文章にくせがあったり、わかりにくかったりする場合も多いと思います。
Stationary Travellerさんに合うブログを見つけるのが大切だと思いますよ。