2009年9月30日水曜日

crowded=こんでいる? busy=こんでいる?

先週はシルバーウィーク!皆さんの休みは楽しかったですか?「シルバーウィーク」とは聞きなれない名前ですね。それもそのはず、今回の休みから新しい休みのシステムが始まり、それにともなって、使われるようになった名前です。祝日と祝日の間に一日だけ平日がある場合に、その平日も祝日にして、連休を作ろうという、国民にやさしい政府のプランです。でも、民主党・鳩山(はとやま)政権になったから、始まったものではありません。前の政府が決めたものです。

2009年9月は21日と23日が祝日だったので、22日も祝日になったのです。でも、9月第三月曜日の祝日の日は年によって、変わるので、毎年シルバーウィークができるわけではありません。次のシルバーウィークは2015年9月までやって来ないんですよ。残念!
シルバーウィークの天気は悪くなかったし、多くの所はこんでいましたね。電車や飛行機、道路などもこんでいました。

この「こんでいる」という単語、私は中学の英語の教科書で、「こんでいる」="crowded"と習いました。 その時から10年ぐらい、「こんでいる」="crowded"と思っていました。もちろん、これは正しいのですが、日本語を教え始めて、たくさんの人の英語を聞くようになって、私は気がついたことがありました。日本語で「こんでいる」と言うべき時に、英語圏の人が「忙しい」を使うのです。私は教科書から、「忙しい」="busy"と理解していたので、「こんでいる」="busy"??とびっくりしました。

辞書をひいてみると、

こんでいる:人、物などがその場所いっぱいに集まる。 例)電車がこんでいる。道路がこんでいる

crowded: having (too) many people, example) crowded buses, roads, hotels

これは、全く同じですね。次は、

忙しい:することが多くて、ひまがない。 例)大売り出しの準備で忙しい。猫の手も借りたいほど忙しい

busy: 1) having much to do, working, occuppied, example) Doctors are busy people. She is busy at her homework.

busy: 2) full of activity, example) a busy day, life. a busy office, street, town
「いそがしい」は「人」について、することが多いとか、ひまな時間がないとかを描写しています。したがって、"busy"1は、「忙しい」と訳せます。例えば、

医者は忙しい人たちです。 彼女は宿題で忙しい。

"busy"2は 「忙しい日」「忙しい生活」と訳すことができます。ある人はすることが多くて、ひまがないので、彼/彼女の一日は忙しくなる、または生活はいそがしくなるのでしょう。

そして、「忙しいオフィス」も大丈夫でしょう。そのオフィスで働く人たちは仕事が多くて、ひまがないので、オフィス全体が忙くなります。

でも、「忙しい通り」「忙しい町」というのはちょっと変です。a busy street, townというのは「そこに人がたくさんいて、そこで色々なことが起きている」という意味なのでしょうね。でも、そこにいる人たちがすることが多いか、どうかはわかりませんね。ただ歩いているだけかもしれません。だから、「そこに人がたくさんいること」を表すためには、「通りはこんでいる」「町はこんでいる」と言います。

例えば、あるレストランにたくさんのお客さんがいると、店員は仕事が多くて、たくさん働かなければならない。この場合は、「このお店はこんでいる」「店員は忙しい」となります。「このお店は忙しい」と英語圏の人が言うのを何回も聞いたことがありますが、日本語ではこれは言いません。

基本的な単語ですけど、直訳ができないことがあるんですね。意味や使い方のちがいに気をつけないといけないですね。

2009年9月8日火曜日

「さがす」と「見つける」

9月ですね。残暑はありますが、真夏の暑さは終わり、朝夕には秋風も吹いています。季節の変化を感じる今日このごろです。そして、夏休みが終わり、これから日本語の勉強をがんばってみよう!と決意した方も多いのではないでしょうか?

私は3年ぶりにフランスへ旅行しました。3年前はフランス語が全くわからなかったけど、今回はたくさんの単語や文章が読めたし、少~しだけ聞き取りもできるようになりました。フランス語の文全体を聞きとるのは大変ですが、文の最後の単語だけは聞きやすくて、それが知っている単語だと「あっ、わかった!」と、うれしく感じました。
旅行中ある時、レストランで紙ナプキンがありませんでした。

フランス人の友人→店員: 紙ナプキンはありますか?(もちろん、フランス語で)

店員: ○□△×☆♡????chercher.

*私がわかったのは最後の単語、chercherだけでした。chercherは日本語で「さがす」。

私→友人: 店員はナプキンをさがすだけ?見つけて、持って来てくれないの

友人→私: ちがうよ、この場合、chercher見つけるの意味も含んでいる。


う~ん、私は前から外国人が「さがす」と「見つける」を使う時に、違和感(いわかん)を感じていたんです。フランスでは、私が「さがす」と理解している単語、chercherの使い方に日本語とのちがいを感じました。ここで、辞書の定義を見てみましょう。
  • さがす: 必要なものや、失くしたものを見つけようとする


  • 見つける: さがしていたものを発見する


  • look for: search for, try to find somebody/something


  • find: discover somebody/something unexpectedly, discover somebody/something by searching

こうしてみると、「さがすlook for」、「見つけるfind」の意味は同じようです。でも、実際にはlook forchercherには「さがして見つける」という「過程と結果」両方が含まれているのではないでしょうか?これに対して、日本語では「さがす」と「見つける」は別々のものだと私は認識しています。

さがす→ ものがある→ 見つける」 この3つの別々のステップが、英語やフランス語よりはっきりしてると思います。だから、「さがす見つける」はかならずしも直結しないのです

山田: 田中さん、ゆびわを失くしちゃったの?ちゃんと さがした

田中: さがしたよ。

会話①には「田中さんがゆびわを見つけた」という意味は含まれていません。「さがす」という過程だけを見ています。


山田: 田中さん、ゆびわを失くしちゃったの?(ゆびわは)見つかった

田中: うん、(ゆびわを)見つけたよ。よくさがしたら、バッグの中にあった。

会話②からは「田中さんがゆびわをさがした後、それを見つけた」ことがわかります。「見つけた」という結果が話されています。

③ この英文を日本語に訳してみてください。I hope you will find a good job.

私の経験上、多くの外国人は次のように訳します: 良い仕事をさがすといいね。

でも、この日本語文はおかしいのです。「仕事をさがす」という過程、例えば履歴書を書いたり、求人情報を読んだりすることは話し手の希望ではなくて、話し手の希望は「良い仕事を手にする」という結果なのです。だから、ここでは自動詞の「見つかる」を使って、次のように言います。「見つかる」の方が「見つける」より自然です。

(あなたに)良い仕事が見つかるといいね。

以上が「さがす、見つける」そして、"look for/chercher, find"に関する私の意見です。私の経験から考えたことなので、もしかしたら正しくないかもしれません。③の英文を外国人が日本語にする時も、「見つける」を知らなくて、似ている単語「さがす」を使うことが、たまたま多かっただけかもしれません。みなさんはどう思いますか?意見を聞かせてください。