2008年10月27日月曜日

日光日記

先週、日光に行って来ました。あいにくの雨でしたが、日光の寺や神社は本当に豪華で、将軍の権力の大きさをあらためて、実感しました。観光して、温泉に入って、楽しかったです。
日帰りだったので、朝早い電車で行って、夜遅い時間の特急電車で東京に帰る予定でしたが、私のかんちがいのせいで、なんと帰りの特急電車に乗り遅れてしまいました。最後の特急電車が行ってしまったので、普通電車で戻るしかありませんでした。3時間の長い旅で、家に着くのは遅くなってしまいました。


今日は1)遅い、2)遅れる、3)遅くなる を説明しましょう。
1)遅い:物事の時期や順序が後である。早くない。
例えば、遅い時間に寝た。/今年は去年より紅葉の時期が遅い
これらは、英語の"late"ですね。
でも、遅いには"slow"の意味もあります。物事をするのに時間がかかる。スピードが遅い。
例えば、歩くスピードが遅い人の場合、「私は歩くのが遅い。」
2)遅れる:決められた時間に間に合わない

例えば、仕事は10時から始まるのに、10:10に会社に着いたら、「仕事に10分遅れた」となります。

仕事/会議/約束の時間  遅れる

つまり、「遅れる」を使う場合は、決められた時間が必要です。「遅刻する」も同じ使い方です。

遅れることを事前に伝える場合は、「すみません、会議に10分ぐらい 遅れます。」
遅れたことを謝る場合は、「会議に遅れて、すみませんでした。」
電車に遅れた場合は、「10時の電車に乗り遅れた。」


3)遅くなる:約束の時間はないが、思ったより遅い時間に着く

例えば、今日は残業のせいで、いつもより遅く家に着いたら、「帰るのが遅くなった」と言います。2)の決められた時間に間に合わなかったという意味ではありません。したがって、「会議に遅くなった」とは言いません。

ただ、待ち合わせに遅れた場合、「遅くなって、ごめんね。」と言うこともあります。「待ち合わせ」の部分がなければ、2)と同じシチュエーションで使うことができます。
ところで、現代の私たちが東京から日光へ行くと、特急電車で2時間、普通電車で約3時間かかります。日光のお寺などが作られた江戸時代に将軍たちは、江戸城(今の皇居)から日光まで、3日間をかけて、行ったそうです。その際、多い時には、将軍と共に400万人のスタッフと30万5千頭の馬が日光に向かったといいます。あまりに多くて、その行列は江戸から日光までひとつながりになってしまったそうです!(*1)
*1)『徳川家に伝わる徳川四百年の内緒話』、徳川宗英、文藝春秋

2008年10月15日水曜日

I tried zazen.

先週末 山梨県のお寺で「座禅」に初挑戦しました。瑞岳院(ずいがくいん)という寺に行って、そこに泊って、二日間で5回、座禅をしました。瑞岳院は山の中にあって、和尚(おしょう)さんと、修行(しゅぎょう)中の男性、二人だけが住んでいます。先週末の来客は私と友人だけでしたので、とっても静かでした。水は隣を流れる川から引いて、電気はないので、夕方になると、寺の中は暗くなり、懐中電灯(かいちゅうでんとう)がないと、歩けません。私には初めての経験でした。

それに、私の大学はキリスト教系の学校でしたから、聖書を読んで、キリスト教について勉強しました。時々、礼拝にも参加しました。しかし、恥ずかしながら、仏教や禅については、私はな~んにも知りませんでした。仏教の教えが書かれている経典(きょうてん)を読むのも、もちろん初めてでした。

経典は全部、漢字で書かれています。送りがなは無い、漢字だけの文です。それらの漢字はほぼ全部見たことがあるものですが、現代の日本人にとって、発音のわからない字、意味のわからない字や単語はたくさんあります。そのため、実は、経典の漢文には全部ふりがなが書いてありますから、和尚さんと一緒に私たちもお経を読むことはできました。

一般的に、日本語は約2,000の常用漢字を知っていれば、漢字から意味がわかるので、(漢字の発音はわからなくても)新聞や本が読めると言われています。新聞や本の単語を全て知らなくても、漢字と漢字の組み合わせからできた単語の意味は推測できるという訳です。例えば、簡単な単語なら、仏教用語でもわかるかもしれません。次の単語がわかりますか?

 無我:我を無くす(われを なくす)

② 成仏:仏に成る(ほとけに なる)

①の意味は「自分の中を深く見つめていくと、自分の存在を忘れてしまう」。読み方は「むが」。

②の意味は「ブッダになる」。つまり、「悟る(さとる)」。読み方は「じょうぶつ」。

ちなみに、英語やフランス語では1,000の単語を知っていると、書いてあるものの約80%は理解できるそうです。ところが、日本語では1,000の単語では60.5%しかわからない。でも、1,200~1,500の漢字を知っていれば、単語力がカバーできて、日常生活には困りません。(*1)

しかし、仏教用語は例外。普段の生活ではなじみのない物が多いので、漢字を知っていても、意味はとても難しい!ですから、私はお経を読んでも、意味は半分以上わかりませんでした。この感覚はまさに、外国人が意味をわからずに、ふりがなの付いた漢字を読んでいるのと同じ状態ですね。

それでも、神聖な場所でお経を読んだり、座禅をしたりすると、気持ちがおだやかになりました。東京での忙しさやストレスなどに紛らわされない静かな時間は、とても良いものでした。

もし、みなさんも興味がありましたら、このお寺に行ってみてはいかがですか?和尚さんは海外で宗教活動の経験があるので、外国人も行きやすいお寺だと思います。瑞岳院: http://www2.ocn.ne.jp/~seigen/index8.htm








*1)『日本語のカタチとココロ』、金田一秀穂、NHK出版

2008年10月6日月曜日

Are they adjectives? part 3

10月が始まりましたね。本格的な秋です。日本では「秋」と言えば、「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」「芸術の秋」とよく言われています。気持ち良い気候の下で、こういうことをするのは一番良い、という訳です。

私はスポーツは嫌いなので、秋になってもスポーツはしません。読書と芸術は両方、大好きなので、一年中しています。それで、「食欲の秋」はまさに私にぴったりの言葉です。暑い夏には食欲が全く無くなって、何も食べなくても良いと思うほどですが、秋になると、おいしい物をいっぱい食べたくなります!


さて、今日のテーマは「多い」と「少ない」です。この単語を見れば、最後に「い」があるので、「い形容詞」だと、すぐにわかるでしょう。でも、「多い」と「少ない」の使い方は他のい形容詞とはちがうので、注意してください。

形容詞とは、名詞を修飾する単語ですから、名詞の前に置くことができます。(英語も同じですね。)でも、「多い」「少ない」は名詞の前に置くことができません

「多い」の意味は「人や物が たくさんいる/ある」ことです。また、「少ない」の意味は「人や物が 少ししか いない/ない」ことです。「いる/ある」の意味が含まれているのです。したがって、次のようになります。

    1) 東京に レストランが たくさん ある。→ 東京に レストランが 多い


    2) いなかの町に レストランが 少ししか ない。→ いなかの町に レストランが 少ない



次の例文はまちがいです。もちろん、言いたいことはわかりますが。


    1) 東京に 多いレストランが ある。


    2) いなかの町に 少ないレストランが ある。


わかりましたか?「多い」と「少ない」は動詞のように文末でしか使えません。活用は普通のい形容詞と同じです。

例文の通り、東京にはレストランが多いですから、おいしい物を食べに出かけたいと思います。旬のもの、例えば さんま、栗、ぶどう、などを味わいたいですね!